8年前の最初の肺がん手術のあと、インフルエンザに十分気をつけるようにと主治医から言われていたこともあって、それ以来、人混みを極力避け、外出時はマスクを掛けるなどして、しっかり警戒していたつもりだったが、3日前に、ついにインフルエンザに罹ってしまった。
1年前に家内がインフルエンザ罹ったときにも感染せず、我ながらよく耐えたと思っていたのに。
この1年間で、体力が随分衰えてきたと思っているが、インフルエンザはそんな一つの証かも知れない。
インフルエンザの兆候は4日前のひどい咳き込みだった。風邪かと思って風呂を控えた。
その翌日の午後から熱が徐々に上がって、深夜に38.5℃まで上がった。
もしインフルエンザなら48時間以内に治療を開始しないといけないという知識があったので、翌朝、急いでかかりつけ医に飛び込んだ。直ぐ、隔離する如く、奥のベッドに誘導され、検査した結果はA型インフルエンザだった。
待合室には大勢の患者がいたが、優先的に診察してくれたのはありがたかった。
もっとも、そうしてくれたのは他の患者への感染を防ぐためであろう。
直ぐ、処方箋を書いてくれて門前薬局へ。
そもそも、今回インフルエンザに感染したのはこのかかりつけ医だとボクは考えている。
逆流性食道炎の薬が切れたので、受診せずに薬だけもらいに行ったのが火曜日で、咳き込みだしたのが翌日の水曜日、発熱がその翌日の木曜日だから、潜伏期間が2日位と言われることにピッタリ合致する。
クスリの貰い受けの処方箋をもらうには15分程度掛かるというので、混み合う待合室を避けて、その間にMosバーガーに行ってきた訳だが、店には、お客が一人もいなかったから、感染の危険度は少なかったと思う。それ以外には外出していない。
若先生に潜伏期間のことを訊きながら、それとなくその話を出してみたところ、肯定も否定もせず、「今は流行っていますからねぇ。どこにでもいますよ。」とあっさり切り捨てられた。
インフルエンサの薬は去年3月発売の新薬だった。
シオノギ製薬の「ゾフルーザ」。
タミフル、リレンザ、イナビルに続く4代目になるか。もっとも、点滴薬のラピアクタというのもあるようだから、これを入れれば5代目になる。
吸入薬だと思っていたら、なんと、これが唯の小さな錠剤。
2錠を一度に飲んで、ハイお終いである。
随分進化したことに驚いた。
もっとも、耐性ウイルスの出現率が高いので使わないほうがよい、という先生もいるようだ。
薬の効き具合はどうか?
ウイルスは24時間で検出できなくなるとうたっていて効き目が早そうだが、症状の改善にはタミフルと同じで3日位掛かるらしい。
今回の体験では、ゾフルーザを服用してから一向に熱が下がらずイライラしたが、17時間過ぎたころから下がり始め、更に14時間かけて平熱まで下がった。
ゾフルーザ以外に、咳止めにレスプレン錠、解熱鎮痛にカロナール錠(アセトアミノフェン)が処方された。
まだ、唾を飲み込むのに痛みをこらえるほどの痛みが喉に残っているが、高熱が出たものの関節の痛みが伴わなかったから、総じて、軽く済んだと言えそうだ。
インフルエンザ予防注射を受けていたからこの程度で助かったのだろうか?
なお、昔、孫のインフルエンザのときに気がついことであるが、
二峰性発熱(一旦熱が下がってもまた熱が出る現象)は見られないようだ。
あれは幼児に出るものなのかも知れない。
まだ外出禁止期間が2日残っている。寒い折から、家に籠もるのは慣れている。