C新聞の昨日の地域経済ページに小さな記事が載った。
「M社は製造コスト削減を目的にした国内拠点の再編成の一環として、100%子会社であるT社を、設備の老朽化を理由にして来年5月末に解散させ、事業は別工場に移し、従業員とは雇用契約を終えて、希望者にはグループ企業で採用試験を実施するなど再就職を支援する。」という内容。
元はと言えば、T社は昭和33年に九州から出てきた人が一旗揚げようと、使われなくなった鉄工所を買い取って始めた会社である。
その後、M社の製品を受託製造したのをキッカケにして、M社に庇を貸して母屋を取られることになった。
ボクはこのT社で1992年10月1日から2000年4月30日までの7年7ヶ月間働き、
ここを最後に現役を引退した。
就任当時から建物も設備も全てがオンボロだった。
その上、人材にも事欠いて苦労した。
販売部門を持たないから、業績はM社の売上次第だった。
そのため、毎年のようにM社は新製品を投入。
それによって業績を何とか確保してきた。
最後は、離任直前まで準備してきた新製品が、その後大当りしたようだ。
これが、発売してから18年後にT社解散する、もう一つの原因になったのである。
即ち、その製品が大当たりして、T社の製造能力を超えたのだ。
そのためM社は自社工場に製造を移管した。
穴を埋めるべく別の新製品を持ってきても、なかなかヒットするものがない。
設備も老朽化している。
じゃぁ、クローズするか!
以上がボクが想像した筋書きだ。
解散と言えば聞こえがいいが、従業員にとっては職を失うことに変わりない。
グループ企業に再就職を支援すると言っても、近くにグループ企業があるわけでないから、
無理な話だ。
可哀相に!
良い再就職先が見つかるように祈りたい。




