昨日は、理化学研究所の若いリケジョが万能細胞(STAP細胞)を世界ではじめて作ったというビッグニュースが駆け巡った。
去年の春、英科学誌ネイチャーに投稿した際は、「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄していると酷評され、掲載を却下された」という程、信じられないような発見だったと言われりゃ、ニュースを見る方も、ほう、そんなにすごい発見なのか!と興奮してしまう。
STAP細胞が打ち破った常識は「動物細胞でも外的刺激で初期化した」というのが話の本筋なのだが、
それをを聞いて、今まで何度聞かされても素直に理解できなかった山中教授のiPSのことが、何となく理解できるようになった。一言で言うなら「細胞の初期化」ということであり、若返りにつながると言われりゃ、これまた夢のある話ではないか。
理化学研究所を初めて知ったのは大学4年生の春に行われた見学旅行の時。
理化学研究所も見学のコースの中に入っていた。今は、行った事があるというだけの記憶しかない。
発見者の小保方さんが神戸の理化学研究のユニットリーダーだという。
聞きなれない職名だからというので、理化学研究所について少し調べたてみた。
研究者には常勤と非常勤があり、非常勤は1年毎の契約であり、研究成果が出ないと契約延長はないというから、仲々厳しい。
文部科学省所管の独立行政法人であり、必要経費はほとんど国から出ているようだ。
財務諸表、損益計算書も公表されている。
資産規模3350億円、事業規模1140億円で、総利益は13億円ほどの黒字である。
かって、蓮舫議員が「1番でなきゃいけないんですか?2番じゃダメなんですか?」と言ったことを思い出した。
やっぱり科学技術の世界は1番であって欲しい。
今回も1番だったから日本人に心地よいニュースになった。
2 件のコメント :
STAP細胞は、弱い酸性の溶液に浸し培養するだけの単純な方法らしい。報道によればハーバード大学と協同特許を申請する?酸性溶液に浸すだけなら、誰でもすぐ実験できる。
結論は単純だが、特許の手順を踏まないとうまくいかない? 簡単に万能細胞ができるからこれからどんどん開発競争がはじまるらしいが、フトこんな疑問を感じた。
>忠ちゃん 局限された条件の中での成功例だと小保方さんも謙虚に言っていますねぇ。常識がくつがえされたことに最大の意義があるわけでして、これで世界中が一気に競争に走るでしょうねぇ。一番気になるのがiPSの山中教授の研究にどう影響するかです。素人でも興味津々です。
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