ペットボトルの水を欠かさないようになったのは、最初の肺がんの手術をしてからだから、
もう8年以上になる。
夜、就寝中に喉が渇くようになって、枕元にペットボトルにいれて水を用意するようになったから。
銘柄はもっぱら「六甲の水」。
西宮に在住したこともあって、名前として馴染んだのが「六甲の水」だったから。
六甲の水は当初ハウスが神戸市灘区でボトリングしていたのだが、
それをアサヒに売却してから、いつの間にか現在は神戸市西区で汲み上げてボトリングするようになった。場所こそ違え、六甲山の伏流水に違いない。
余談だが、同じ西宮の水で有名なのが、灘の酒造りに欠かせない宮水。
やや硬水で、六甲の伏流水と海側の伏流水が混じり合っているという説もある。
昔は、えべっさんで有名な西宮神社あたりに井戸が集中していたのだそうだが、
現在のことは知らない。
ところが最近なかなか六甲の水がスーパーで見当たらない。
その理由は、アサヒは、西は六甲の水、東は富士山の水、と販売地域を分けているためらしい。
仕方がないから、アサヒの富士山の水を飲んだり、熊野の水、長良川の水などでつなぎながら、関西のスーパーHの六甲の水の特売を待ちわびていた。
そんな折に、サントリーの南アルプスの水が特売で398円のチラシが入った。
いつもは450円(2L×6本)とお高いので横目で睨んできた水である。
早速買ってきて、六甲と飲み比べてみた。
どちらも、かすかに甘みさえ感じて、スッキリとした柔らかな喉ごしであり、
甲乙つけ難し。
飲み心地にやや硬さを感じる富士山よりも、ボクの口に合っている。
六甲も南アルプスも硬度30の軟水。
ここで頭の中で?(クエッション)
高校で教わった硬度とは、水100ml中のカルシュウムとマグネシュウムを酸化カルシュウムに換算してmg数で表したのではなかったかな?
30なら硬水じゃないか?・・・・と。
ググって調べた結果、戦後、日本はアメリカに倣うことにして、水1リットルの中のカルシュウムとマグネシュウムを炭酸カルシュウムに換算して、mg数で表すことになったと判明。
それで納得出来た。
我々が高校3年生だったのは戦後10年。
こと硬度についてはドイツ式の古いままだったということになる。
その後、この年になるまで変更に気付かなかったとは。
よくぞ、何事もなく過ごしてきたことよ!
知らぬが仏であった。