2021年4月9日金曜日

米だけでつくった酒でも純米酒とは言わない訳

 最近嗜好が替ったと思うものがある。
その一つが酒。
今年に入ってから夕食の食中酒が赤ワインから日本酒に替った。
量は70mL程。
結婚以来、日本酒を毎日飲むことはなかったのだから、
大きな変化である。
原因はわからない。
体調不良(食欲不振)や老化と関係があるのかも知れない。

今年の正月、2Lの紙パック酒を初めて買った。
選んだのはアルコール無添加の純米酒。
昔から見覚えのあるメーカーのもの。
安酒だからあまり期待していなかったが、
飲んでみたら、美味しかった。
安酒でもいけるじゃないか!

次に買ったのは初見のメーカーのもの。
ネットで評価が高かった商品名をスーパーで見つけ、
「米だけの酒」という謳い文句に釣られて迷わず買った。
値段は2Lのパックで1000円を切った。
味は、前回のものに比べて少し劣るが、
クセがなく、美味しいと思った。
ところが、昨日、ボクの勘違いが発覚した。
これは純米酒ではなかったのだ。
小さな文字で、「本品は純米酒の規格に該当していません」、
と書いてあることに気づいた。
同じメーカーから同じようなパッケージで出している純米酒が、
ネット上で評判が良かったものだから、
スーパーの棚に並んでいるのを、てっきり同じ商品だと思いこんで、
買ってしまったのだった。

純米酒と純米酒でない酒との差を調べてみると、
原料のこうじ米が15%以上か以下か、
それとも等外級の米を使っているかいないか、
の違いだけのようだ。
こうじ米の僅かな差で特定名称酒
(清酒の製法品質表示基準で定められた8種類)
の枠から外された訳だが、
わざわざそこを狙って商品化しているからには、
それなりの自信があるのだろう。

特定名称酒以外の酒(普通酒)の中には、
「清酒八海山の一種」や「獺祭 等外」など、
名の知れたものもあり、
普通酒だからといって侮れない。

さて次はどの酒にしようかな?

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

食前酒(アペリチーフ)でなく食中酒ですか。食中酒には純米酒が適していると言われている。貴兄の選択は理にかなっていますね。 飲むのは冷酒?それとも燗酒?
酒好きの人はこういう楽しみがあるから羨ましい。ボクはアルコール類を一滴も飲まない生活をしている。
昨年2月施設内での居酒屋風カラオケ会で飲んで以来口にしていない。それ以来月一回開催のカラオケ会もコロナ禍で中断している。 
飲むとすぐ真っ赤になり、体中の毛細血管がかけめぐり苦しくなる。
よくぞこんなアルコールに弱い人間が、ビール会社に定年まで勤め上げたものだと時々思っています。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん 流石に酒類には詳しいですね。ボクは酒類は嫌いじゃないから、何でも飲むけど知識はなし。燗酒は飲みません。室温です。多分、夏にはアルコール添加の淡麗種を選ぶだろうと思います。いずれにしても食欲不振の折から、食欲亢進狙いですね。 アルコールに弱い貴兄が酒業界で勤め上げたのは不思議に思いますよ。例えば、ボクが酢メーカーに勤めたら1日で逃げ出すでしょう。ボクは酢が大の苦手ですから。