2022年5月24日火曜日

後追い日記 (その2)身障者手帳のこと

在宅酸素療法になるといろいろなサービスを受けられると聞いていた。
そのために申請が必要だとも。
ボクはそのことをお願いし、主治医も了解してくれていた。
そしてボクは自分の理解の浅さを知ることになった。

まずは申請するということついて。
これは身体障害者手帳(身障者手帳)を交付して貰うための申請のこと。
申請書は患者自らが役場に出かけて提出しなければならない。
申請書には県が指定する医師の診断書と意見書を添付しなければならない。
であるから、患者はその旨医師にお願いしなければならない訳だ。
主治医が勝手に申請をやってくれると思っていたのと大違いだった。
お恥ずかしい次第なり。

診断書には動脈血の酸素量の記載が 必要らしく、このため、病室外を歩行し、
SpO2が85%を切ったところですぐ、主治医が鼠径部から採血した。
その時、主治医はボクの病名を肺気腫だと告げた。
肺がんは 認定の対象外 だそうだ。
だから診断書または意見書には肺気腫と書かれるだろう。

入院直後、家内がひとりで主治医に呼ばれてナースセンターへ出向き、
延命処置を希望するかしないかを問われて、しないと応えておいたと、
家内から報告されていた。
その時、CT画像を指さしながら、ここが肺気腫だと言われたそうだ。
ボクはそれまで一度も 肺気腫と言われたことがないので、
不審に思っていたのだが、これで平仄が合った。
ボクは肺気腫なんだ。

退院当日、院内の包括支援センターから女性職員が病室までやってきて、
身障者手帳の申請手続きを教えてくれた。
嬉しいことに、申請に必要な書類が揃ったら連絡をくれることになった。
それまでの手続きはすべて包括支援センターの方でやってくれるという。
ボクは連絡を待つだけでいい。
主治医と包括支援センターとは連携が出来ているから、
患者には大変ありがたいことである。

包括支援センターが我が町にもあることは知っていたが、
何をするところかは理解していなかった。
今回改めて勉強になった。
今後もお世話になるだろう。

身障者手帳は3級になるだろうと主治医は言った。
どんな恩恵があるのか?まだ調べていない。

2022年5月22日日曜日

後追い日記 その1 パルスオキシメーターで監視

検査入院前は在宅酸素療法についてほとんど知識がなかったが、
今回の入院のお陰で、やっとなんとか理解できるところまで到達した。

まず対象になる患者のこと。
これは血中飽和酸素濃度(SpO2)が90%を切るような患者。
このことについては以前に医師に確認したから、
自分も承知していた。

次いで、医師が在宅酸素療法を患者に処方する訳だが、
どの程度の酸素を処方すればいいのか?を
患者の容体を観察した上で医師が決められることになる。
容体の観察方法はSpO2を指標にして四六時中、
しかも、何日間という長い時間をかけて
観察する方法で行われた。
今回の入院検査はまさにこのための入院であった。

入院と同時に指先にパルスオキシメーターを噛められた。
データは無線でナースセンターのパソコンで観られ、
異常値が出ると、今何をやったんですか?と言って、
すぐにナースが病室にやって来た。
どうやら、警戒レベルの下限が85%に設定されていたようだ。

鼻先にカニューラ管が挿入された。
酸素供給量は入院当日が1㍑/分にセットされたが、
翌朝から0.5㍑/分に下げられた。
更にその翌日には、ベッドや椅子で安静にしているときは、
カニューラ管を外すことも許された。
トイレや歯磨き洗顔のときはSpO2が85%を切るから、
そのときはカニューラ管を付けた。

最終的には在宅酸素供給量は0.5㍑/分に決まった。
この値は可変であり、酸素供給器のセットで変更できる。
しかし、医師が処方した量だから勝手に変えることはご法度!
言うなれば、薬の処方と同じで、処方量を守らなければならないという訳である。
ということは、酸素は薬と同じ位置付であり、保険が適用されるということ。
ボクの保険の自己負担率は10%だから、今後使用する酸素に対してコストの10%を負担するだけで済む。
フィリップス社の担当者は、月間8200円くらいでしょう、と言った。
ボクの方とフィリップス社との間で金銭のやり取りは一切発生せず、
ボクが病院に支払うことになる。

2022年5月20日金曜日

在宅酸素療法が始まった

予定より2日遅れて昨日 11時に 退院した。
遅れた理由については別の日の日記で書くつもり。

退院にした5月18日、 病室を出る 時から 酸素 供給 管を鼻につけて酸素供給器の酸素を吸った。
病室から自宅まで酸素供給器の営業担当者が自宅まで同伴した。

担当者は、延長ホースの長さを計算のうえ、酸素発生器の置き場所を決め、
取り扱い方法などを一通り説明してくれた。
難しいことは何もなし。
スイッチのオンオフとフィルターの掃除、
それにバッテリーの入れ替えだけで済む。

酸素供給用に大小2つの酸素発生器、それに、停電など万一の場合に備えて小型の酸素ボンベ、
以上3つが酸素の供給源になる。
小型器は携帯または携行用であり、それぞれに使うバッグやキャリアーも用意されている。
ボンベはバッグに入れられ別のキャリアーに乗せられて、セット済み。
充電コードや使わないときのバッグの収納用のバッグもあり、小物が散逸することはない。
なお、業者はフィリップス社である。
患者にとって至れり尽くせりのいい会社である。

担当者が帰っていったあと最初にやったことは昼食。
いつもの粗末な我が家の昼食を美味しく貪った。
入院9日間、朝昼晩主食はどんぶりでお粥、おかずは不味くて少量という
粗食の連続だったから、我が家の昼食の美味しいこと美味しいこと!
お腹を減らすのが食事を美味しく食べるコツということを実践した。

次は風呂。
風呂でもシャワーでも、息を切らしながら体を洗うのは大変だから、
入院中、シャワーを使わないつもりでいたが、2日間入院が伸びたのは計算外。
流石に無性に風呂が恋しくなった。
昼食の後、しばらく休んでから風呂に浸かった。

昨日は、2台の酸素発生器の使いまわしを考えながら、実践した。
大型発生器は酸素が連続で供給されるが、小型は吸気するときだけ酸素が出るパルス式。
寝ている間に吸入管がずれたり、無呼吸睡眠時には酸素が吸えないので、、睡眠時は小型器を避けて大型をつかうことにした。

酸素の量は主治医の指定どうりにしないといけない。
ボクの場合はほぼ最低であり、0.5㍑/分と決められている。
在宅酸素療法については別日の日記に書くつもり。

2022年5月6日金曜日

在宅酸素検査入院予定

4月21日の 江南厚生病院 の受診で 5月10日に 検査入院 することに 決まった 。
検査は 在宅酸素 法を 始めるための 諸検査だと 言われている 。
入院期間は 1日だけで済むのか?一週間かかるのか ?やってみないとわからない 。

これより前の 4月17日 、起床後に ひどい息切れに 襲われた 。
2階の寝室から 1階の食堂に 下りたら 、椅子に 倒れこむ くらいの ひどい息切れだった。自分でできることといえば 椅子に座ったまま着替えをするくらい 。それ以外は何もできなかった。
それ以前は朝のルーチンとして 、ヨーグルトの植え継ぎや朝食の準備 などを 行なって いたのだが、 それもできなくなり、 すべてを家内に頼るようになった。
ひどい 息切れは 朝だけではなく 日中もずっと続くようになった。

このことを 訴えたところ 、 在宅酸素法に 進むことを主治医も納得したのである 。
(主治医が替わっていた。大学から派遣された非常勤医師だそうだ)

ひどい息切れ状態になると 立っていることはもちろん、椅子に座っていても長時間は持たない 。
パソコンに向かって ブログを書く こともできない。
病院に行けば行ったで、移動 することも容易ではない 。
4月27日に 事前検査として CT を撮りに行ったのだが 、
この時は車いすに乗っかって 家内に押してもらう 有様だった。
こうした突然のひどい息切れがどうして起きたのだろうかと考えてみた 。
思い当たるのは脱水症状 。

体重の変化を見ていると、 この頃から 急に体重が減っている。
こんな短い期間で急激に筋肉が減ったとは思えないから 、
水分が 抜けたんだろうと思うわけだ。
気温が 高くなったから 水分が抜けたんだということなら分かるけれども、
体重減少 は気温が上がる前から始まって いる 。

かかりつけ医の若先生 は、 お歳ですから仕方がないですね、と言って取り合ってくれない。そう言われてしまえば、これが老衰というものだろうかと考えてしまう。
自分としては 酸素ボンベを 担いだりキャリアーに載せて引いたりしてでも 自由に外出できること 願っているのだ が 、はたしてそれが可能なのだろうか?
やってみなければわからない 。


2022年4月24日日曜日

センサーライト

防犯用のセンサーライトの寿命が尽きた。
門扉と玄関先を照らすようにセットしてある。
数日前、お隣さんの息子が、反応していないようだと言って、
教えてくれた。
早速取り外して点検した。
人感センサーは反応するけど、LEDランプ系統がダメになったようだ。

このセンサーライトは我が家の4代目である。
初代は2009年より以前だった。
留守中に窃盗犯にガラスを割られた事があったので、
防犯のために取り付けた。
それ以降、大体3年程度で更新しているから、
センサーライトの耐用年数は3~4年ということになる。
センサーライトは消耗品なのだ。
意外に寿命が短いと思うが、ボクの買うセンサーライトは安物だからか?

昨日、5代目を取り付けた。
機種は3代目、4代目と同じもの。
発売元は業界では名の通った業者らしい。
箱に虫眼鏡で見ないと判らないほどの小さな文字で
 mide in Chinaと書いてある。
後で調べたら廃番品だった。
購入先は古物商、値段は2950円。
Amazonにはこういう店も出ているから,
買うときはそれなりの用心と覚悟が必要である。



2022年4月15日金曜日

あれこれ

ブログを書かないとボケる。
例えば、気温にしても、最高気温が28℃を越えたのはいつのこと?
昨日までだっけ?一昨日までだっけ?
というように、つい昨日までのことさえ忘れてしまう。
嘆かわしいことだが、これが現実!
という訳で何かブログダネを探さないといけない。

野良猫には辟易している。
我が家の庭に出入りしているのはざっと数えて5匹。
奴らの多くはガレージ側をただ通り過ぎるだけだが、
隙あれば芝生の庭や菜園に侵入しようとしているヤツも居る。
その目的は糞をするため。
糞をされようものなら、あたり一面に悪臭を漂わせる。
そのために防獣ネットを張り巡らせている。
最近そのネットに隙間が出来ていて、
そこから芝生に侵入したヤツがいた。
猫は進入路をよく覚えていて、追っ払うと大体はそのルートを逆に走って逃げていく。
ネットの補修に3日間掛かった。

ネットの一面が、生垣のカイズカイブキに沿った内面に張ってある。
そのカイズカイブキも伸び放題に伸びていた。
前年の剪定の手抜きをしたためである。
時期的には遅れたが、気づいたときがやり時。
チョキンチョッキン、刈り込みバサミ一丁で刈り込んだ。
一気にやるだけの体力がないから、1週間かかった。
切った枝を集めてマイカーに乗せてある。
天気を見計らって来週には廃棄場に持ち込む予定。

先週金曜日(4/8)に1階の屋根の瓦が一枚抜け落ちているのを見つけた。
夏にやった工事業者にすぐ連絡したら、5日後に点検に来た。
応急処置としてコーキング剤を注入していった。
古い漆喰が劣化して剥がれたために瓦が抜け落ちたものであり、
自分たちの不手際ではないと業者は言った。
その部分をいじったのは業者の方なのだから、言い訳に過ぎないと思ったが、
無料のアフターサービスのうちだと言ったから、それ以上の追求はしなかった。

今日、免許証の高齢者認知機能検査の結果が届いた。
100点の合格。4回受験したベテランの受験者だから当然のこと。
実技講習は6月21日の予約が取れた。
更新期日の9月27日までには十分の余裕がある。
あと残るのは自分の体力の問題だけ。
午前中は息切れがひどいから、比較的楽な午後を選んだ。

雨も上がって今日は平年の気温に戻った。
15時過ぎにウォーキングに出た。
距離1310m、時間20分、歩数1820のデータから、
歩速1.1m/s 、歩幅72cmと計算された。
フレイルとは言えない歩きだった。
これは平年気温に戻ったお陰だろう。

2022年4月4日月曜日

警察署で認知機能検査を受けた

今日は車の運転免許証更新のための認知機能検査をI警察署で受けてきた。
ボクは4回目の検査だから手馴れている。
ただし、認知機能検査で合格しないと実地検査に進めないよう制度変更になってからの初めての受験。だから、今日は認知機能検査だけ。受験場所も警察署に変更になった。

警察署内の2階の廊下に椅子が並べてあり、そこで受付時間まで待つように指示された。
廊下の突き当りの左の部屋が検査会場らしいので、確認のためカーテン越しにドアの窓から中を覗いた。どうやら、先発組が検査を受けているらしい。
その時、受験生の背中越しに、こちらを向いている検査官と目が合った。
その途端、「覗くんじゃない!」と警察官が大声を発した。

おいおい、そりゃないだろう!覗きたくて覗いた訳じゃないよ、
不案内だから確認したまでのことだよ。
覗かれたくなければ中が見えないようにしておくのがスジというものだろう。
受験生は何が起きたのか?とびっくりしたことだろう。
もちろんボクは不愉快になった。
まだ比較的若そうな警察官だった。
威圧的な態度は警察官の体質丸出しである。

我々のグループを担当した中年の警察官が検査が終わって最後に言った。
「警察署はこの検査をやらされている立場であり、合否は警察本部が決める。
それ故、結果判明まで2週間程度かかる予定です。」
この言葉、「こんなこと俺たちの仕事じゃないよ」、
と言っているように聞こえた。
高齢者=厄介者と思っていなければいいのだが・・・。