2013年12月12日木曜日

忘年会の幹事を降りる


高校の同じクラスだった仲良し仲間が毎年忘年会を持つようになってから、もう15年以上になる。
今年も二日前に済ませた。
そもそもの始まりはボクともう一人との二人だけの飲み会だったのが、会を重ねるうちに仲間が増えた。
そして11名で固定してから10年以上経った。
幹事はず~っとボクだ。好き好んでやっている訳ではないが、皆から、お前が引き続きやれと言われて、ズルズルとそのまま来た。
ここ数年は、毎年同じレストランを使っているし、連絡するにもメンバーの半数以上はメールで済ませられるから、大して手間ではない。それに、公認のクラス会としての忘年会ではないから、気楽に構えてきたということもある。

だが、その幹事を役を今年限りで降りた。
理由を、肺がんが再発したからこの先が不明だからだ、と言ったら、全員納得してくれた。
仲間内で、ガンに罹ったものはボクのほかに二人いて、どちらも今は元気にしているから、
ガンになったと言っただけではあまり驚かない。
でも、再発という言葉には、さすがに皆が驚いた様子だった。
ガン再発という言葉の重みは皆が理解しているようだ、と思った。
なんたって気心の知れた仲間うちのこと、後任はすんなり決まった。

会が始まれば、いつもの通りよく食べ、よく飲み、そしてよく喋った。
例年どおり、賑やかに、和気あいあいのうちにタイムアップ。
認知症になるような者はいない。

また、来年も同じ顔が揃うだろう。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

現在、ボクが参加している「会」は一つしかない。発酵研究室OB(S33~40年卒が主要メンバー)で毎年13名ほど集まる。同じ時期に、同じレストランで気楽に歓談する。そもそもボクはアルコールに弱く、この種の集まりに参加することは消極的で交友関係も希薄になっていく。酒に弱くてもいろいろの「集まり」に積極的に参加する友人もいる。家内には「それはあなたが付き合いが悪いだけのこと」言われているがそうかもしれない。でも酒を酌み交わしながら友と語りあうという憧れはある。「酒を勧(すす)む」と言う有名な漢詩をボクは時々口ずさむ。
「・・・花発(ひら)けば」風雨多し 人生別離足る」これを井伏鱒二が次のように訳した。
コノサカズキを受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ ハナニアラシノタトエモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ     同窓会で酒を酌み交わし、やがて別れ際に誰からともなく「いつかまた機会をみて集まるか」と言い合いながら散会する。勿論それが全くあてのない約束であるのを皆承知の上である。ボクはそんなシチュエーションを夢見る。 あ、また教養が出てしまった(笑)
書かなくてもよいことを書いてしまった。ゴメン。

b.nasbee さんのコメント...

>忠ちゃん いいね、素晴らしい教養だこと。それに漢詩を口ずさむなんて、今まで知らなかった貴兄の別の面を教えられました。
仲間に一滴の酒も飲めない人が二人いますが、おしゃべりに酒は関係ないですねぇ。その点ボクは酒が入らないと口が重い方です。
我々の年代の者は会う機会があってもすべて一期一会ですねぇ。また会えればそれが喜びになります。