2017年4月3日月曜日

ホーホケキョを撮る

すっかり春になった。
陽気に誘われて今日も木曽川遊歩道へ。
ヒガンザクラとヤマザクラが見頃になったが、ソメイヨシノはとエドヒガンは未だ。
代わりに出迎えてくれたのは、昨日と同じウグイス。
ブッシュから抜け出して傍らのオニグルミの木の上の方の枝に止まった。
場所が昨日と同じだから、個体も同じだろう。
しばらく観察していたらホーホケキョと鳴いた。
連写ではないが、連写したような写真が撮れた。
遊歩道沿いの別の場所でも、高い木の枝の間を飛び回る個体を見た。
昨日カメラマンが教えてくれたとおり、ウグイスが高木に出てきたわけだが、
ウグイスも人と同じで、春の陽気に誘われ出るものらしい。


2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

この数年ウグイスの鳴き声は耳にしていないなあ・・・。道すがら鳴き声がすると、思わず何処だとその方向に視線が走る。ウグイスの鳴き声は、遠くに富士山の勇姿を見たときと同じように気持ちがやわらぐ。 ウグイスと言えば、 
  
  梅咲けど鶯なけど ひとりもの  小林一茶
 
最近この俳句を何かの本で見てメモに残した。一茶ほど孤独感にさいなまされていないが、この心情は共感できる。
ついでに貴兄は、年間を通して木曽川遊歩道を散策し撮った写真を公開している。その情景にピッタリの俳句を紹介します。
  
  小曾川の今こそ光れ 小鳥来る  高浜虚子

大正5年「ホトトギス」に載った句。解説として
 晩秋の晴れわたった空、ひえびえと済みわたった大気。「今こそ光れ」はまさに1年のうちで最も木曽川らしく光かがやく季節。「小鳥来る」は秋の季語。光る「木曽川」と大空を飛ぶ鳥の大群、おそらくつぐみか何かの群れだろう。
その後虚子は、この句に推敲を重ね1年後、「ホトトギス」に再度掲載した。
  
 木曽川の今こそ光れ 渡り鳥 
 
湧き出るよう鳥の大群を読者の目に見えてくるようにするには、スケールの大きい風景だから「渡り鳥」としたほうがどっしりと受け止める安定感がある・・・・。

解説を詠むと少し分ったような気がしてきますね。
 


 

ター さんのコメント...

>忠ちゃん 一茶の句、貴兄だから感じるところがあったのでしょう、わかるような気がします。でも梅は大勢で花見をするというイメージではないから、ひとりで見ると言っても孤独感とはちょっと違うかな?
虚子の句、どこで見つけられたのか、貴兄の知識には毎回驚きます。
晩秋を詠んだと言われれば、渡り鳥と詠んでスッキリとしますね。木曽川とくれば渡ってくるのはカモに違いなく、カモなら群れをなしてやって来る、確かにスケールの大きい光景が浮かびます。木曽川のカモたちはもうじき姿を消すでしょう。北に帰るカモ虚子ならどう詠むのでしょう?ボクにその才がないのが残念です。