4日前のことを思い出しながら下記する。
家内がリウマチ性多発筋痛症で掛かっているN病院の主治医が、
産休に入るT医師からベテランのS医師にバトンタッチされたのが今年の4月はじめ。
そこで治療方針が替った。
T医師は、4年間、もっぱらステロイドの増減で家内の病状をコントロールしてきたが、
結果的には、病状が良くなったり悪くなったりの繰り返しだった。
S先生は、今までのステロイドを中心にした飲み薬だけの治療に加えて、
アクテムラの注射を加えてくれたのである。
アクテムラが効けば、ステロイドを減らし、最後はゼロにする方針らしい。
アクテムラについて、S先生は一切説明してくれないから、自分でネットで調べた。
アクテムラというのは生物学的製剤であり、抗ヒトインターロイキン6モノクローナル抗体製剤。
インターロイキン6(IL-6)は炎症を引き起こすサイトカインであり、
関節リウマチでは体内で過剰に作られ、免疫細胞の受容体と結合して炎症を起こす。
アクテムラは、IL-6が結合する免疫細胞の受容体に結合して、IL-6が受容体に結合するのをブロックする。
4日前の火曜日の受診は注射を始めてから3週目にあたり、それまでに注射を2回済ませてある。
S先生は、目で診たり、手で触れたり、聴診器を当てたり、舌を診たり、診察は丁寧だった。
血液検査結果ではCRPが基準値内に収まっていることを指摘しただけで、
新しく加わったマトリックスメタロプロティナーゼ-3(MMP-3)については何の説明もなかった。
これについても、後で自分で調べたので、コピペしておく。
「MMP-3 は、炎症性のサイトカインの刺激を受けて、関節滑膜細胞や、
軟骨細胞から産生される蛋白分解酵素で、関節軟骨破壊があると高くなる。」
確かに、検査値は350ng/mlと、高かく出ている。
アクテムラを使うと、CRPはすぐ基準値内に収まるので治療の指標には使えないから、
MMP-3が代わりにの指標になるということらしい。
S先生は診察は丁寧だか、説明は丁寧とは言えない。
やむを得ず、最後にボクが質問した。
「アクテムラは効いていると言えるのでしょうか?」と。
すると先生、「まだ判らない」と素っ気ない。
調剤薬局で担当にあたった若い男性薬剤師は言った。
「S先生はいい先生ですよ。生物学的製剤は薬効が顕れるのは遅いから、効いたか?
効いていないのか?まだ判らないのは尤もですよ」と慰めてくれた。
どうやらS先生は慎重であり、軽々な発言を控えるタイプらしい。
次回の受診は1ヶ月後、それまで、更に2回の注射がある。
それまでに薬効が顕れることを期待しよう。
2 件のコメント :
症状に応じて色々な治療方法が考えられる場合、担当する先生の経験、知識により治療は同一ではないようです。 だからセカンドオピニオンの見解も重要だということですね。
症例を数多くこなし、その経験から最善の治療方法を見つける先生が名医と呼ばれるのでしょう。 奥方の治療方針が的確であって、ぐんぐん快方に向かうことを期待しましょう。ボクもお祈りします。
追伸;愛知県のコロナ感染も急激に増加している。そこで今日施設では次の指令が出た。
親族といえども面会はいっさい出来ない。自立者は不要不急の外出は避ける。ただし共有スペースペースの立ち入りはOKだが、外出した場合、密を避けるため30分遅れの食事になる。
さらに感染者が増えると、外出者は共有スペースも立ち入り禁止になりそう。そうするとPC
が再び使えなくなる。
次善の策としてガラケーからスマホに変えておいて良かった。
>忠ちゃん N大学病院の総合診療科は、主治医は決まっていますが所属する数名の医師団による総合診療を標榜しています。要するに、カンファレンスを頻繁に行って患者の情報を共有しているようで、医師によって治療方法が異なるということはないだろうと思っています。だから、今回の治療方針の変更は主治医が変わらなくても同じように行われたかも知れません。貴兄の祈りに、感謝します。
施設のコロナ対策がまた厳しくなったようですね。貴兄もまた軟禁されないように気をつけてください(笑)
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