2012年4月9日月曜日

満開のさくらのもとに

桜が満開の時期を迎えるとボクは必ず2つの歌を思い出す。
・願わくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月の頃
・ききもせず たばしね山の さくら花 よしののほかに かかるべしとは
ともに西行の山家集に載っているそうだが確認したことはない。
前者はあまりにも有名な歌であり、歳相応に共感するものがある。
後者は、知る人ぞ知るという程度かも知れない。
中尊寺表参道である月見坂の弁慶堂を過ぎて東物見台に立つと、開けた視界の先に束稲山(たばしねやま)が望める。その脇に西行のこの歌を刻んだ歌碑がある。
70才過ぎの西行が平泉にたどり着いたころ、義経主従もまた都落ちしてきたといわれるから、西行と義経が会ったかも知れないという、歴史上の空想も描ける、そんな歌碑でもある。
現代の束稲山にはそれらしい桜の風景はない。
ボクは3年間岩手県に住んでいた頃、何度も平泉に通ったから、平泉は懐かしい場所のひとつになっているのである。

今日は、五条川の満開のさくらの下を歩いた。
多分昨日は人がいっぱいでウォーキングもできない状態ではなかったか?
明けて今日の月曜日はいたって静かなもの。
尾北自然歩道のコースの一部になっているから、それなりに歩く中高年者がいる程度に過ぎない。
近くの保育園から園児も花見に繰り出した。

明日は白内障の手術だから、1週間は外出を控えなければならない。
という訳で今年の花見は今日でおしまい。

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