2014年4月2日水曜日

願わくは 花の下にて・・・

今日は五条川の満開の桜の下を散策した。
尾北自然歩道に指定されていることもあり、ウォーキング姿の年配者が多かった。
なかには杖を両手にノルディックウォーキングのグループも。
平日だから現役年代の人がいないのは当然だけれども、
それにしても元気な高齢者が多いのは結構なことである

普段持ち歩かない眼デジに、マクロレンズをつけて接写を試みたが、
周り一面の桜の中で、小さな花を撮すのが何となくバカらしくなってきた。
そんな根性だから満足のいくものは1枚もなし。

帰りがけに近くのお寺の門前にある池の脇で見つけたのはこんな羅漢蔵。
花見と洒落こんで談義に夢中の様子が面白かった。
と同時に、西行の有名なうたを思い出した。

ねかはくは はなのもとにて春しなん そのきさらきの 望月の比
(続古今和歌集巻第十七/雑歌上/花歌中に/西行法師)

このうたにも多少のバリエーションがあるらしいが、ボクは
(願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃)
を馴染んでいる。

花とあるのは梅でなく桜というのが定説になっているようだ。
 
もう一つ、岩手の住人だったとき、訪れた平泉で見つけた西行の歌碑。
(きゝもせず 束稲(タバシネ)やまのさくら花 よし野のほかに かゝるべしとは)
懐かしい思い出とともに記憶が蘇った。


花といえば紀貫之のこれ。
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香(か)ににほひける
調べて見たらこちらの花は梅だそうだ。
羅漢さんに何だか教えられたみたいな気がしてきた。

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