2017年12月6日水曜日

クヌギとアベマキ

この1ヶ月いろいろあって、散歩らしい散歩が出来なかったが、やっと落ち着きを取り戻したので、久方ぶりにご近所を歩いてみた。
紅葉はすでにシーズンの終盤を迎え、綺麗な紅葉に巡り会えなかった。

近年、荒れるに任せていた私有地の雑木林を町が買い取って整備した、小さな自然公園。
常緑広葉高木が殆んどだが、その中に落葉高木が混じっている。
ず~っと以前から、その木はクヌギだとばかりに思っていた。


今日気がついてみたら、いつの間にか樹木名を書いた表示板が掛けてあった。
念のため、クヌギと思っていた木に近づいてよくよく見たら、アベマキと書いてあった。
クヌギと思っていた別の木の方を見たら、こちらはちゃんとクヌギと書いてあった。

この2つの木は外観的に非常によく似ているし、どんぐりも同じに見えるし、どんぐりはどちらも2年成(ナリ)だから、その気になってよくよく見ないと区別がつかない。町は子供の教育目的で名板を付けたのだろうが、80歳の爺さんにも良い勉強になった。
これは、犬も歩けば棒に当たる・・・ていうこと、・・か?
来年は戌年だ。精々、歩くように心がけよう。


2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

拙宅付近の雑木林、里山には、アベマキが多く、クヌギは少ない。明治村でガイドしていたとき、村内の樹木、草花の名前をよく尋ねられるので、必死に勉強した。最近は関心が薄れたがそれでも樹木に出会うと何の木だろうかと確かめたくなる。表示板があると助かりますね。名前が分かれば、ネット検索で詳細なことを知ることができる。
貴兄のことだからすでにクヌギ、アベマキの見分け方は把握済みだと思うが、ボクの見分け方は、アベマキのほうがコルク層が発達していて指で押すとよくへこむ。クヌギは樹皮に縦に深く裂けて白っぽい。硬くて指で押してもへこまない(貴兄の添付写真では縦溝の特徴があまり出ていない)。
ドングリの大きさは、ともに大型だが、ボクの見ているかぎり、クヌギのほうがかなり大型です。
葉の特徴は大木が多くて遠目にしか観察できない場合が多いが、林将之「葉で見分ける樹木」の小図鑑によるとクヌギ、アベマキ、クリを葉だけで見分けられたら上級者だそうだ。
ポイントとなるのは鋸歯。クリは先端まで葉緑素が達して緑色なのに対し、クヌギ、アベマキはトゲ状になって緑色が抜けている。これを「クヌギは葉緑素ヌキ」と覚えるのだそうだ。
クヌギとアベマキは葉裏がポイント。クヌギは毛が少なく薄緑色なのに対してアベマキは毛が密生し白っぽくなる。アベマキは葉幅がやや広い。
ボクはいままでこれほどまで詳しく観察したことがなかったが、この機会によく確かめてみよう!

ター さんのコメント...

>忠ちゃん 確かに、写真のクヌギの樹皮に縦皺が少ないですね。ドングリはクヌギが丸くアベマキがやや楕円、葉っぱの裏に毛がびっしりついているのはアベマキ、ついていないのはクヌギだそうですが、枯れ葉では見分けが難しいようです。樹皮で見分けるのが簡単でいいかもしれません。