牛乳中に存在する微量タンパク質のラクトフェリンが発見されたのは1939年と古い。
それから21年後の昭和35年にボクがM社に入社した。その時、4年先輩のKさんがボクのpreceptorになった。
Kさんは、その時既に、母乳中のタンパク質の研究を手がけられており、確か、昭和36年(1961年)に母乳からラクトフェリンを精製分離することに成功し、Natureに投稿されたと記憶している。
牛乳と母乳とではタンパク質の名前が同じでも厳密には別物なのだが、性質や機能は似ている。ラクトフェリンは鉄と結合すると赤くなるので、当時は赤色蛋白質と呼んでいた。初乳と言われる分娩直後の乳に多く含まれており、生体防御に関わるタンパク質と考えられて来た。Kさんの研究以来、同社によるラクトフェリンの研究は57年以上に亘って継続されている。
2005年の文献によれば、同社のラクトフェリン生産量は年間30トンで、すべてドイツにある同社の合弁会社で製造され、アメリカFDA のGRAS(generally Recognized As Safe)の認証を得たのは同社のラクトフェリンのみ、製法も特許を取得済み、と記載されている。
国内でラクトフェリンを販売している大手といえば、他にはライオンとサントリー。
両者はラクトフェリンのメーカーではあり得ない。原料をどこから調達しているのだろうか?
ラクトフェリン研究をどこまでやっているのだろうか?
前置きが随分長くなった。以下が本題。
ボクがラクトフェリンを服用し始めたのは3回目の肺がん手術のあとから。
3回も肺がんに罹ったので、これはいけない、免疫機能を高めなきゃ!と思ったから。
家内が飲み始めたのは今回の肺の陰影騒動が始まってからだから、未だ2ヶ月。
それ以前は、リュウマチ性多発筋痛症の治療で免疫力を抑制をしているのだから、免疫を高めるであろうラクトフェリンを飲むのは如何なものか?と考えていた。
ところが、肺がんの恐れが出てきて、そんなことは言っていられなくなった。
ものは試しだ! 、というわけで飲み始めたのである。
二人で服用し始めてみると、出費が嵩むのが悩みのタネ。二人で月1万1千円位になる。
そこで、少しでも安くしようと思って、半分をネットで買うことにした。
一人1ヶ月分で、同社から取り寄せは約6000円だがネット通販だと4900円で買える。
ラクトフェリンについてはラクトフェリン学会というのがあって、worldwideに研究されいるようだけれども、未だ、確かに効くという臨床的エビデンスがないのかな?だから、医薬品ではなく、サプリメントに留まっているのだろうか?
でも、ボクは医薬品に近いサプリであると信じて飲んでいる。
だから同級生だったTさんにも勧めたことがある。
彼には、ウィキペディアなどで調べ、納得の上で決めたらいいだろうと言って置いた。
奥方もボクと同様、信ずる者は救われるひとの一人かも知れない。
2 件のコメント :
家内が手術後、自宅療養中に1年半ほどこのラクトフェリンを飲んだ。自宅には宅配牛乳など契約してもらいたいためよく試供品を置いていく。そのなかでこのラクトフェリンが免疫力向上に良さそうだ。毎日小瓶1本続けて飲んだからといって効果があるとは思えないが、牛乳代わりに飲むことにした。
以前このことはカキコした。そうしたら貴兄からの返信でラクトフェリンと関わり合いがあることを知った。その後それまで気付かなかったラクトフェリンという言葉を耳にするようなった。
最近ラクトフェリンが脚光を浴びるようになったので、そうした記事がよく目につくようになったのかも知れない。
>忠ちゃん そうでしたそうでした。貴兄宅もご利用だったのでしたね。
値段が高いからそれに見合う効果を期待するのはヤムを得ないところですねぇ。
やがてもっとはっきりした医学的なエビデンスが出てくれば、きっと納得されるだろうと思います。飲む場合は、健康な体を維持するための先行投資と考えたらいいかな?そんな気がします。
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