家内の肺の病気は、既に診断がついているようなものだから、ボクがわざわざ付き添っていくこともないのだが、あとあとのケアのことも気懸かりなので、病院に行く家内に付き添った。
呼吸器内科の主治医から告げられた最終診断は、クリプトコッカス感染症。
気管支鏡検査で肺から採取した組織と洗浄液から菌が見つかり、グラム染色してクリプトコッカスと同定された。
普通に存在するガビの一種であり、人への感染の恐れはない。
但し、感染が進行すると脳脊髄に感染して、脳に障害を及ぼすことがあるので、念のため神経内科で診てもらうことになった。こちらは来週受診の予約をとった。
治療方針は深在性真菌症治療薬のフルコナゾールを最短でも6ヶ月以上服用。
家内の場合は、リュウマチ性多発筋痛症でステロイド治療中なので服用期間が長くなるとのこと。
真菌症には良い薬だそうだが、薬価が少々高いそうだ。(ネットにもそう書いてあった)
でも、高いと言っても抗がん剤に比べれば安いものだ。
主治医は、「肺がんでなくてよかったですね」と労ってくれたが、
こちらが先生を労うのがスジかも知れない。
でも、「先生お疲れ様でした」と言える立場じゃなし、
心を込めて「ありがとうございました」とお礼を述べた。
2 件のコメント :
そうですか。真菌症だったんですか。50年前ボクも肺に影が発生し、急きょ右肺上葉を全摘出したことはブログで触れた。手術前に当時の工場長が「真菌症かも知れない」と慰めてくれたことは、先のブログにカキコした。結果は肺気腫であった。50年経ってもこうした症例は、変わりなくあるのですね。先生の言うように肺がんでなくて本当に良かった。
医学が進歩し、手術しなくても病名が確定できる時代になりました。50年前だったら担当医から「私の母親だったら手術でそっくり病巣を切除します!」と言われていたかもしれない。
今後もっともっと診断技術が向上することを期待したいですね。
>忠ちゃん ありがとう。
50年前の貴兄の肺は現在の医術なら間違いなく切らずに済んだでしょうね。内視鏡が進化したことも大きいですね。今は超音波内視鏡が当たり前になりつつあるようです。これだと正確に病巣に近づいて組織を採取出来るのでしょう。ボクは、食道から超音波内視鏡を入れて、食道の外側のリンパ節から細胞を採る検査を受けたのが3年半前のことです。グラム染色なんて聞くと、この辺のことはあまり進歩していないのかな?
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