2014年9月8日月曜日

3度目の肺ガン手術 (7)退院とその後

退院の足止めをた8月25日からの3日間は、一日3回、血圧、体温、血中酸素の測定と、聴診器による聴音を看護師が行うのみ。
退屈しのぎのに窓外を眺めた。
時として、普段お目にかかれないような光景にも見せる。そんな時慌ててカメラを向けた。

8月29日(金)
前日の早朝の採血で、炎症の値が良くなり、午前中に退院の許可が出た。
午後にでも退院しても構いませんよと言われたが、ここまで来れば急ぐこともないので、
今日の午前中に退院すると決めた。手術後11日目である。
肺ガンの手術といっても、いろいろのケースがあると思うが、早期の肺腺ガンを肺の一部ごと切除する場合は、おおよそこれくらいの入院で治療してもらえると考えていいのだろう。
尤も、早期肺腺ガンといってもボクの場合は、右上葉、胸腺、左下葉の一部というように、回数が重なった。

家内が車で迎えに来て、11時には精算が終わった。
14日間の入院で総額295,940円(税込み)、そのうち224,000円(税別)が個室料。
余り負担に感じないのはガン保険の入院給付金が当てに出来るから。

看護師さんは、新人とおぼしい人からベテランまで、指折り数えて7人にお世話になった。
皆、患者に一生懸命尽くそうとする姿勢で貫かれていて、優しかった。
K先生にはもう会える機会はない。女性は女性らしく、しかし、医師らしくテキパキした先生だった。将来立派な呼吸器外科医になるだろう。
M先生にはこれからも外来診察でお会いできる。
お世話になった皆さんには心から感謝。有難うございました。

今日は9月8日(月)、退院してから9日経った。
追加で出された抗菌剤の服用は4日前に終わった。微熱もその頃から取れたようだ。
手術で切開した跡の傷口の痛みはないが、乳房の下から胸骨にかけた辺りの軽い痛みが依然として消えない。消炎鎮痛剤は今週金曜日まで飲み続けるよう処方されている。
食欲不振が依然として続いているが、原因はこの消炎鎮痛剤かも知れない。
あと数日で薬が終われば食欲も戻るだろうか?
問題は息切れが激しくなったことだ。
徐々に、肺活量も回復するだろうと思うが、もう元の体にはもう戻れない。そんなことを実感している。
抜糸は4日後、外来診察で。
病理検査結果と以後の治療方針がそこで示される予定。
3回目の肺ガン手術の日記はこれでお終いにすることにしよう。


2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

手術日記は、これにて完結ですか、手術に関する現況が、ボクが手術した50年前と比較しながら興味深く読ませてもらいました。今後このような状況は発生しないから書くことはない? と良いですね。ともにお祈りましょう。病室から眺める風景、すばらしいですね。ボクも3ヵ月ほど入院していた4or5階の病室からの景色はとても良かった。公道を行きかう人々を眺めながら「ボクがこんな大手術後、元気になって退院できたら、世のため、人のため尽くそう」などと殊勝なことを思ったりしていた。ところが元気になったらその考えは、もとの木阿弥、凡人ですね。
肺活量について、先のブログによれば計算上術前が108%だから術後は100%。それにしては息切れする?1、2回目の術後は、息切れの様子はなかった?
ボクは右肺上葉切除しても肺活量はノープロブレムであった。先生は、切除しても肺は浮き袋のように膨らむからあまり影響がない?との説明があった。今でもバス、地下鉄に乗る時、急がなければ間に合わない時は、階段を2段飛びで駆け上がることはある。もっとも4,5年前足がもつれて派手に転んでからは2段飛びは、自重している。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん 追加があれば書き足すつもりです。仰る通りこんな日記はもう書きたくありません。貴兄も書くことが無いように祈っています。(笑)
右上葉だけ切った時は肺活量が足りないとは感じなかったですよ。今回は更に減りましたから影響はありかと。ボクも先生から貴兄と同じような説明を受けているので、今後の回復に期待しています。
時として自然はびっくりするような光景を見せてくれます。入院していると見る側の感受性も高くなるのでしょうか?