2010年8月5日木曜日

秋波(しゅうは)


最近、新聞を読んでいてときどき見かけるこの言葉、菅総理の姿勢を評してよく使われている。
山本周五郎の古い中短編集を読んでいたら、秋波にわざわざルビが振ってあって「ナガシメ」とある。
語源を調べていくと暗送秋波という言葉に出会った。
ひそかに流し目を送って、相手に媚びること、とある。
なぜ秋なのか?については、秋という字には「さびしい」というのと、紅葉などの「はなやか」というのと2つの感じかたがあって、秋波の場合は後者だという説を目にした。
本来、秋波は美人の涼しい目もとを指すようだから、なるほどと納得した次第。

それが転じて現在では余りいい意味には使われなくなった。
死語に近い言葉だったのが衆参議院のねじれに伴って蘇ったようだ。

暑さが続くなか、あと2日で立秋。
「ハスキーなお福」もそろそろ揃い咲くだろうか?
まずは、おの字の女郎花が真っ盛り。

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