2013年7月29日月曜日

入院手術の前


先客の手術キャンセルはどうやら無かったようだ。
先週中に主治医先生から直接電話がなかったのがその証拠。
肺ガンなどの生命に関わるような手術の場合、2ヶ月、3ヶ月も待たされて、やっと順番が来たというのだから、延期なんていう事態になったら当人はショックだろう。
だから誰しも手術最優先にして日常を過ごし、慎重に体調を整える。
キャンセルがないのは当たり前のことではある。
先客の手術の成功を祈りたい。

約3年前に使用した胸帯、T字帯、寝間着、血栓防止用靴下なども残っている。
タオル、バスタオル、スリッパ、ティッシュペーパー、電動カミソリ、洗面具なども揃えた。
準備には前回の経験が生きる。

病室は個室を希望した。
標準個室に空きがない場合は倍くらい高い個室でも止むなしとした。
個室の希望者が多いので、そうなる。
でも、ホテル代と同じだと思えばよし。
家内曰く、「避暑に行ったと思えばいい。海外旅行へ行くより安い」。
そういえばそうだ。猛暑日続きの予報が出ている。
でも、腫瘍だとガン保険が貰えないことになりそう。
個室代の補填が効かない。

今回はガンではないと思っているから、気楽に考えながら手術を心待している自分がある。
胸の内の疑惑を取り除いて貰い、早くスッキリ胸を撫で下ろしたい。

2013年7月25日木曜日

I君の死亡は誤報でした


1ヶ月前のこと。
H君が高校の同級生I君の死を伝えてくれた。
I君の年賀状は数年前から途絶え、ボクが幹事を務める毎年の忘年会にも出たり出なかったり。
そもそもI君は、7年ほど前に胆管がんの難手術を受けて、生き延びた男である。
半年前の忘年会には出て来た。元気そのものだった。
だから彼の死亡説は信じられない思いだった。

そして昨日のこと。
H君から「あれは誤報だった」と、電話がかかって来た。
H君が言うには、I君の弟と知り合いだというH君の知人が、
I君の弟に会った時に「兄さんが亡くなったんだって」と言ったら、
弟は「兄は健在だよ」と応えた、ということだそうだ。

死亡説の流れはこうだ。
大学進学コースに2クラスあって、ぼく等はD組、隣がC組。
そのC組のK君が叙勲されたのでC組有志13人が祝いの会を持った。
その中に、死んだはずのI 君とは別人のI君という人物がいて、
その彼が「I 君が亡くなったそうだ」と言った。
それを聞いた出席者のJ君が、中学で同じクラスだったH君に電話して来た、という訳だ。

話はすべて伝聞である。
本来、誰かが遺族に問い合わせるか、お悔やみを言うか、するところなのだろうが、
それほどの付き合い方をしている者がいなかった。

何はともあれ、死んだはずのI君が生き返った訳で、
時々は、生存の証の情報を仲間内に伝えておかないと、
「I君のように殺されることもあるよ」と、
電話の向こうのH君とふたりで大笑いした。

住所録と電話帳、消したI君のデータを慌てて復活させた。

2013年7月23日火曜日

曲がりなり


写真のキュウリが我が家の庭先にぶら下がっている。
葉っぱも黄色く枯れかかってきて、栄養分も行き渡らないウラなりのキュウリ。
今年の収穫の最後に残った。
言葉で言う「曲がりなり」には「成り」を当てるのだそうだが、こちらのキュウリは「曲がり生り」である。こういうのを目の当たりにするとこれが語源か?などと思ってしまったりする。

我が家は安月給で暮らした長年の習い性で、何事によらずモッタイナイを唱えるのが常のこと。
折角育てた菜園の野菜も然りで、採れ過ぎても捨てようとしない質である。
従って、連日、ナスとキュウリとトマト攻めに攻められた。
家内も大変だ。同じ品を山盛りという訳にいかないから、ネットを見てはいろいろと献立を増やしている。
新しいアイテムは、去年がトマトジャム、今年がキュウリのパリパリ漬け。
後者は、キュウリを昆布といっしょに醤油味醂で軽く煮たもの。保存食になる。
ゴーヤも始まったが、今年は炒めたあとでアーモンドチップをまぶしたものを作った。
これもなかなかの出来具合で、ビールによく合う。
こんな次第で、家内もボケナスだなんて言う暇もあらばこそ、結構、頭を使っているようだ。

野菜攻めにあったお蔭で、ボクは毎日が快腸そのもの。
腹に溜まらないせいか体重も夏前よりも1㎏位減った。
お腹の方は真っ白。
片や胸の内の疑いに、近々黒白(コクビャク)の決着がつく。

2013年7月18日木曜日

すべての責任をメーカーに押し付けるY電機


エアコンの故障のことを先に書いた。
今日、約束通り、メーカーのM電機の社員が直接修理に来てくれた。
原因はガス抜け。その原因のそのまた原因は3年前の据付工事の不良にあった。
冷媒の銅管のジョイント部の施工が悪く、広げた銅管のフランジ部分が一部欠損して、
そこから徐々にガスが抜けたのだ。
今回、ジョイント部の銅管を少し切り落として新たにフランジを加工し、ジョイントし直して、無事終了した。

雲隠れしていた保証書をやっと見つけ出したが、これは全く必要なかった。
Y電機にデータが残っていることでこと足りたという次第。
そういう点ではY電機のサービスは良好である。
修理依頼してから完了まで4日間待たされたが、時期柄、この程度はやむを得ないだろう。
M電機はよく対応してくれたと思う。
この間、 Y電機はクレームをM電機に振っただけで、あとはM電機からの修理完了の報告待ち。

Y電機ではクレームがあると受付だけして、あとはすべてをメーカーに対応させるようだ。
製品本体の不良なのか?据付工事に起因する不良なのか?予め判らないものの修理を、メーカーに対応させるのは納得できることではある。
お客を待たせないために、それがベストだろう。
だが、しかし、今回のようにY電機が指名した工事請負人に責任がある故障の場合でも、
故障原因が据付工事不良にあったとは報告せず、メーカーであるM電機側の責任範囲の原因にすり替えてY電機側に報告する、と言う。
これには驚いた。
Y電機は自己責任を絶対認めない会社だから、Y電機と揉めないために他人の責任もM電機が背負い込んで、丸く納めるのだと言う。
今日の修理担当者は20年来の修理専門職だそうだ。
長年の経験から編み出した知恵なのかもしれない。

バイイングパワーという言葉を久しぶりに思い出した。
最近聞かなくなった言葉だが、実態が無くなったわけでなく、それが当たり前の時代になったということなのだろうか?



2013年7月17日水曜日

入院手術と決まる

昨日、1週間まえに受けたPET検査の結果がでた。
胸腺腫以外に病変や転移の疑いなし。
直ちに心電図、採血、検尿、呼吸機能、胸部レントゲンの検査を受けた。
すべて異常なしの結果を受けて、入院手術と決まった。
先客の手術患者の都合が悪くなると、ボクの順番が繰り上がることになっているから、
場合によったら今月中に手術もあり得る。3年前の肺がん手術の時と違って、何と素早いことか!

別室に移動して、主治医とは別の先生から手術概要の説明を受けた。
プロジェクターを使っての説明。家内も同伴したので家内への説明の手間も省けた。
電子カルテは他の医師も患者のデータを院内のどこでも見られるので、すべてが迅速に進行する。患者にとっても大変ありがたい。

胸骨正中切開して胸を開き、腫瘍を含めて胸腺全部と、場合によっては肺に癒着している部分があれば肺の一部を切除するという。
肋骨をガバっと開くわけだが、どの位開くのですかと訊いたら、医師はこの位と言いながら手のひらを広げた。20㌢位だろうか?随分開くものだな・・と思ったが、患者のボクにはどうでもいいこと。あとで痛まなければいい。そこまで開いてしっかり悪いところを取り除いてくれる方が安心だ。

胸腺の裏側に心臓があるので生検の針を刺せない。
だから予め細胞を取って検査することは出来ないのだそうだ。ここが肺がんなどと違うところ。
胸腺腫が一番疑われているが、可能性として胸腺癌、転移性悪性リンパ腫の可能性も残る。
患部を取り出して3週間の細胞検査を経ないと診断できないと言われた。

手術中に問題になるようなところがなければ集中治療室に入ることはない。
手術による出血も少なく、傷口はワイヤーで固定されるから痛みも少ない。
どうやら患者の負担は前の手術の時より少ないらしい。
入院も順調なら10日間くらいで済む。
但し、骨折と同じだからゴルフ、テニスは3ヶ月間不可。こちらの方は既にやめたから問題ない。

胸腺腫そのものが稀な病気で、進行がゆっくりで、他の病気の検診で見つかる場合が多いらしい。ボクの場合は、肺がん手術前に異常が見つかり、経過観察されていた。大きくなりだしたのを見計らって、手術が決まった訳で、早期手術だから幸運なのだと。
そんなことを主治医先生は仰った。
根治宣言はがんで5年後だけど胸腺腫では10年後だそうだ。その前に寿命が尽きる。

2013年7月15日月曜日

我が家の家計簿

この3連休に娘がコブ付きで里帰り。3連休には毎度のことである。
猛暑の中とあって、普段は使うこともなかったエアコンをフル稼働させることになったが、
どうも冷えが悪いので、慌てて、普段あまり使っていない別の部屋に避難させた。
幸い、そこの部屋のエアコンは機能している。

冷えの悪くなったエアコンを修理するに当たり、問題は保証期間内かどうか?だ。
保証書を探したが見つからない。仕方がないのでメーカーのサポセンに電話した。
曰く、「お買いになった販売店に電話すれば、お客様の電話番号だけで保証期間内かどうか判りますよ」と、親切に教えてくれた。

買ったのは隣市のY電器。
息子夫婦が来た時、古いエアコンを点けたら動かなかったの、慌てて買いに行ったことを思い出した。ちょうど肺がんが見つかり、ショックで食事も満足に喉を通らなかった頃だ。だから、購入時期は間違いない。今年と同じような猛暑続きの夏だった。
ここまで思い出せば正確な月日は簡単に知れた。
家内が古い家計簿を開いてデータの詳細を調べてくれた。
2010年8月13日、76900円を支払っている。

メーカーのサポセンの言う通り、Y電器に電話したら直ぐ調べがついた。
5年保証が付いていた。
修理が立て込んでいるので、後日、修理日を連絡するということであったが、その日のうちに、メーカーから連絡が来て、4日後の修理と決まった。

家内は結婚以来の家計簿を現在に至るまで保管していて、
「新婚時代に赤字続きだった家計を私の貯金で補填した証拠もあるよ」と言う。
自分でも、そうだろうと思う。
たかが家計簿、されど家計簿である。
我が家はこうした家内のやりくりのお蔭で今日がある。


2013年7月10日水曜日

老人ホームってどうなの?


年賀状だけの繋がりになっている同級生から奥方と連名で転居お知らせのハガキが届いた。
同じ府内ながら今までと少し離れた住所になっていて、どうやら一戸建てからマンションに移ったようだ。これから先の老後を考えて何かと好都合なマンションを選んだのだろう。数年前に同様な同級生の先例があったから、そう思った。

さぞかし便利な場所を選んだのだろうと思いながら、野次馬根性でググってみた。
そうしたらどうだ、有料老人ホームだった。
ハガキの文面がややそっけなく感じたから、何か事情があったのだろうか?と勘ぐった。
そのうち別ルートで彼の噂が入ってくるだろうから、事情があるなら、それも知れるだろう。
それにしても、その老人ホームに入るには入居一時金が2700万円から8000万円掛かると書いてある。どうあがいてみてもボクにはそんなお金はない。ああ、やっぱりな、ボクには無縁のところだ。

先日、ボクより4つ年上の知人から転居のハガキを貰った。
彼は奥様を亡くし、自分自身も膝関節の持病もあって、大阪の老人ホームに入ったのが今年の3月。ところが、その3ヶ月後の6月初めに名古屋の老人ホームに転居し、更にその1か月後の7月初めに元住んでいたマンションに舞い戻ったのである。
彼に電話を入れた。
「老人ホームというのは頭がスッキリしている人が入るところじゃありません。
とてもじゃないけど耐え切れずに逃げて来ました。
足が悪くても、未だ仕事をやってくれと言って呉れる人がいるので、何とか頑張ります。」
と明るい声が返ってきた。

老人ホームと言ってもいろいろあるのだろうが、実際のところどうなんだろう?
ボクはまだそういうところを覗いたことがない。

2013年7月7日日曜日

暑さで身動きがとれない

昨日はこちらより先に関東地方が梅雨明け宣言した。
館林で37℃を越したというから、こちらのお株が奪われた格好。
この所雨が振りそうで降らない日が続いたあと、一昨日にまとまって雨が降った。
次いで昨日は32℃の暑さと強烈な湿度が来た。
そして今日、雲はあるものの晴天となって、一段と気温と湿度が上がった。
これでは散歩もままならず、家に引きこもらざるを得ない。
自ずとテレビを見る時間が増える。

参議院選挙が始まったが、田舎のこちらには選挙カーも回ってこないから、外は静かなものだ。
選挙運動もネットが解禁になったからといって、こちらから候補者のサイトを開いてみるつもりは毛頭ない。
改憲問題や原発問題で自民党の主張に全面的賛成ではない。
あれだけウソを言い放題だった民主党が何を言おうとも今更信頼出来る訳がない。
唯我独尊の革新政党は根っから嫌い。
主張を理解できてもトータルで日本のヴィジョンをイメージ出来ないその他の諸政党に賛同する訳もない。
テレビを見ながらそんなことを考えた。
???こんなことを日記にして公開したらルール違反になるか?
どこも支持していないと自分では言っているつもりなのだが・・・・。
 
ここ数日肩がこるし頭もボーとしている。暑さのせいか?

熱中症防止に、水の入ったペットボトルはいつも眼の前にある。

2013年7月3日水曜日

眼科通院 ひとまず終了


今日は白内障の手術1年後の定期検査を受けた。
視力は両眼ともに1.0だから、変化なし。眼底も綺麗。
少し周辺部に白濁が出て来ているが、もっと進行したらレーザー治療で治せるので心配無用。
およそ7割の人がそうなる由。
見難いと感じたら来てくださいと言われた。

時間指定の予約で行っても30分以上待たされ、挙げ句の果て、待合室のイスに空きがないので散瞳待ちの20分は立席となった。
それほど患者で混雑しているのに、女医先生は相変わらず愛想よく、丁寧に対応してくれた。
「奥様の調子はいかがですか?(家内も同じ時期に白内障の手術を受けた)」とか、
「未だ60歳代に見えます」とか、
患者へのリップサービスも忘れない。
電子カルテに書いてあるのだろうか?ボクの肺がんのことにも触れて、
「肺がん手術で抗ガン剤も飲まずに済んだなんて、幸運な方ですねぇ」と言われたから、
ついうっかり、胸腺腫手術の予定のあることを喋ってしまった。
そしたら先生、「胸腺腫はそれほど心配するものではありません。幸運な方だからきっと上手く行きますよ」・・なんて、励ましてくれる始末。
さすがは実家が老舗のメガネ店のお嬢さんのことはある。
客心理をよく掴んでいる。こんなところが人気のある所以なんだろうなぁ。

帰りは、予想外の散瞳させたままで車の運転となった。
予約案内書に散瞳のことを書いてないね、と看護師に一言。
「すみません」と謝った上で、今はメモを入れるようにしておりますと応えた。
それでなくっちゃ!

家に帰って、家内へ検査に行くよう伝え、ボクの眼科通いはこれで終了!