2013年2月26日火曜日

春めく


3日続きの寒気がやっと峠を越え、北風も収まって、日差しに暖かさが戻って来た。
三寒四温を想わせる。
今朝は新聞を読むのを後回しにして、散歩を優先させた。
木曽川河畔に着いたのは、いつもよリ1時間半ほど早い9時頃。

途中の畑で2羽のヒバリが争っていた。
縄張り争いか?それともメスをめぐっての争いか?
カップルが出来れば、やがて縄張り宣言の揚げ雲雀も見られるだろう。

河畔の遊歩道にはバードウォッチングの団体さんがいた。
リーダーから鳥の居場所を教えられては、フィールドスコープや双眼鏡を覗いていた。
樹上のカラスが飛び立って、「あれは何?」と反応し、カラスと判って、皆大笑い。

コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキが餌を探す様子が見られた。
なるほど、ボクのいつもの散歩時間は鳥見には遅いようだ、と思い知った。
Nさんの言うとおり、鳥を見たけりゃ早起きに限るか。
次回から、木曽川へ散歩の時は、新聞の精読を後回しにして、
散歩時間を早めてみることにしよう。

2013年2月24日日曜日

寒気の中 枇杷の花薫る

昨日今日は寒気が厳しい。
かと言って、家に閉じこもれば自ずとPCに向かう時間が多くなって、
腰痛持ちにはよろしくない。
そんなことを考えながら、1時間ばかりの散歩で、体をほぐした。

昨日、木津(こつ)用水沿いを歩いていたら、爽やかな薫りがほのかに漂って来た。
思わず立ち止まった。横を向くと、そこに枇杷の木が1本あった。
はて、枇杷の花は、こういう香りを放つのか?
と、近くに寄って、花に鼻先を近づけた。
間違いない、枇杷の花の香りであった。

香りの表現は難しい。
ソムリエがワインをテイスティングしてはいろいろと香りを表現するのを聞くと、
その表現の巧みさにいつも感心するのだが、やはり経験が一番ものをいうのだろうかと思う。
枇杷の香りはいつか何処かで嗅いだことのある香りに似ているのだが、それが何だったのか、思い出せない。爽やかさという点ではジンジャーの花に似ているか??

気になったので、ネットで調べた。
自分の経験値にもっとも近いのは「杏仁」と出た。
そう言われればそうだと納得した。

ついでのことながら、枇杷はバラ科で、花は12月に咲き出すと書いてあるが、
今頃まで咲いているのは、今冬の寒さのせいかも知れない。
そう言えば、ご近所では梅の花もまだ咲かず、蕾のままだ。
今日も北から寒気が南下しているそうだが、これで今年の最後にしてほしい。



2013年2月22日金曜日

2年4ヶ月目を無事通過

診察室に呼び込まれ、挨拶もそこそこに、腰掛けるや否や、先生が操るディスプレー画面を注視した。

1時間前にヘリカルCTで撮影した胸部の画像を、2回どおりスクロールして、
先生は「肺の方は異常ありませんね」、と言った。
ついで、今日の胸腺部分の画像に並べて4ヶ月前の同じ部位の画像を出し、ほぼ同じ倍率に合わせた。
先生は両画像の胸腺を指差しながら、「大きさに変化はないようですね」、
「引き続き経過観察だけでいいでしょう。」、
「次回は4ヶ月後にCT検査をします」、
とボクに告げた。
ボクの緊張が一気に開放された瞬間であった。

胸腺腫の疑いがかかったのが、4ヶ月前のこと。
それががん化していないかどうか?心配しながらの今日の受診であったから、
無罪放免は嬉しい限りだ。
緊張がほぐれたところで、先生が「手術から2年4ヶ月経ちましたから、傷口を見せて下さい」と言った。
シャツをまくり上げて現した腋の下の長さ8㌢の傷跡を見ながら、
「キレイですね」と先生は言った。
ボクは、先生の自画自賛かなと思わない訳ではなかったけれども、
こんな老体でも、キレイだと言われればまんざらでもない。
先生は写真を撮らせて下さいと言って、デジカメで傷跡をパチリンコ。
証拠写真としてカルテに残すのだろう。

今日のボクの顔を表現すれば、写真の鳥の如し・・・かな?

2013年2月20日水曜日

通学団同期生の昼食会


小学生時代に同じ通学団だった連中が毎年1回、この時期に昼食会を持っている。
昨日は母校の中学校近くの寿司屋へ男女夫々7名の14人が集まった。
近くに住まっている連中が、自然発生的に顔を合わせるようになったのが、この会のそもそもの始まりらしい。
それ故、長年ふるさとを離れていた者は忘れられていた存在だった。
それが、年とともに参加者が減ってくるようになって、会が寂しくなったのだろう。
やっとボクにも参加の声が掛かった。これが、2年前のこと。
だから今回が連続3回目の出席になる。

女性の中に、誰なのかどうしても思い出せない人が2人いた。
仕方がないから、こちらが名乗り、「ぶしつけながらどなたでしょうか?」と訊ねる始末。
相手は名前と旧姓を名乗ってくれたが、それでも、はてな?
仕方がないから、「当時のお住まいはどの当たりでしたか?」と続けた。
しかし、それまでして訊いても、そういえばそうだったかな?と、いう程度の記憶しか蘇らなかった。
今から60年以上も前のことを思い起こせば、どこの女の子とも遊んだ記憶がない。
女の子の存在自体が遠かったし、ましてや印象の薄い子であれば、
なおさら記憶に残らなかったのも当然かもしれない。

席上、幹事から、K君が肺がんで亡くなったという報告があった。
彼は2年前にボクと同病だと言ってお互いに相憐れみ、去年も元気な顔を見せたのだった。
明日は我が身か?出席者一同、同じ思いになったかどうか?
不参加者の大部分は、体調不良を理由にしていた。
我々の歳であれば、それを納得できる人もいるし、そうでなく、それを方便にしている人もいるだろう。
ともあれ、一期一会を実感する者の集いではあった。

駅までの帰りは、聚楽園公園を抜ける道を選んだ。
シロハラとジョウビタキが出迎え、見送ってくれた。
ふるさとの丘の林は優しきかな!優しきかな!

2013年2月18日月曜日

バナナが値上がる


バナナが値上がりした。
2週間前に1カット(2.3kg以上、15本以上)198円で買えたものが、先週は248円、今週は298円だった。
特売日でなければ、今までもこれくらいの値段のときはあったが、どうやら値上がりしたまま定着するだろう。原因は、このところの円安に違いない。
モスクワでのG20で、アベノミクスが集中砲火を浴びることはかろうじて避けられたようだが、
今後、各種の値上げ攻勢にさらされるのかと思うと、2%のインフレ誘導を主唱するアベノミクスを鵜呑みにする訳には行かないだろう・・・、というのが、バナナを毎日食べる年金生活者の爺さんの疑問である。

バナナはボクの朝食の必須アイテム。
6枚切りのトースト1~1.5枚にジャム、自家製ヨーグルト200ml、カフェオレ、バナナ1本で済ませるのがボクの流儀で、現役引退後の15年間続いている。
近年は、トーストを1枚に減らし、鉄分補給にドライプルーン2個が加わり、はちみつとバナナとともにヨーグルトに入れて食べる。
起きがけは、前夜の夕食から11時間以上経っていて、腹ペコだから、
顔を洗う前に真っ先に朝食を摂る。
家内の手を煩わせないで、素早く食べるために、自ずとこのようなメニューになってしまったと言えなくもない。
こんないい加減な朝食でも、肺がん以外に病気らしい病気をしたことがないし、
健診でも何の異常も見つからなかったのだから、栄養的なバランスに問題はなかったのだろう。
尤も、仮に朝食で栄養的に不足があっても、昼食と夕食で帳尻を合わせているのかも知れない。

ともあれ、バナナの値上がりは月200円相当。
他にも、このような少額の値上がりが続けば、バカにならない額になるだろう。



2013年2月14日木曜日

ユズの剪定


2日前にユズを剪定した。
ご近所のミカンの木の剪定がすでに終わっているのを見て、時期到来と思ったのだが、
あとで、ネットで調べたら、剪定は3月だと。
これは少々早まった、と後悔したが、後の祭り。
3月まであと2週間だから、誤差範囲だろう。


ネコの額ほどの庭先に1本だけあるユズの木だが、こんな小さな木でもここ数年、10㍑バケツに3杯ほどの実をつけるようになった。
収穫を数回に分けては、家内が、その都度ユズジャムを作っているのだが、
それも、「もう結構」とばかりにネを上げた。
手入れが悪いから半分ほどはさび病が出て使い物にならないし、
摘果しないものだから使い物になるのも小さな実ばかりで、
余計に手間がかかるという訳だ。

来年は、数は少しでいいから大きい実を付けさせようと思う。
だから、剪定も思い切って、多くの小枝を切り落としたつもり。
でも、まだ切り足りないように思うので、更に思い切り枝を落とそうか?

ユズの木の手前に昨年はきゅうり、ナス、里芋を作った。
ナスは連作障害が出たのか、日のあたりが悪かったのか、出来が悪かった。
ユズの枝を払うのは日当たりを良くするためでもある。
野菜用のスペースには有機肥料をどっさり入れて土作りしなければならない。
そろそろ、それをはじめなければならないから、やはり、順序としてはユズの剪定が先でいいのだ、と。素人暇じいさんは、あれこれと考えた。
さて、今年の出来はどうなるやら?

2013年2月7日木曜日

腹立たしい中国政府


昨日のトップニュースは、1月31日に東シナ海の公海上で海上自衛隊の護衛艦に向けて中国海軍のフリゲート艦が射撃用のレーダーを照射し、1月19日にも海自護衛艦搭載ヘリコプターに同じような照射をしたというもの。
中国政府報道官は記者会見で「報道で初めて知ったので、詳細を把握していないから、担当当局に訊いてくれ」と言った。これには呆れた。
本当に知らなかったのなら、海軍の暴走もありうることに繋がるから、それはそれで怖い話だが、
いつものように政府が後ろで操っていて知らん顔していると思うのが普通だろう。
折しも、PM2.5で汚染された大気が我が国にも流れ込んで来て、心身両面から日本人を脅かす、全く腹立たしくも厄介な隣国である。

今読んでいる本は宮城谷昌光の「草原の風」と「湖底の城」。
しばらく宮城谷の本から遠ざかっていたが、読みたい本が途切れた所で目に入ったので図書館から借りてきた。どちらも舞台は中国春秋時代。
古い中国には興味があるから、こうした本を読むのだが、現代の中国には魅力を感じない。
古い遺跡などを見たくて、一度は中国を旅してみたいと思っていたが、昨今の日中関係では、それも遠い夢になったようだ。



2013年2月3日日曜日

e-Tax、国税庁に騙されてはいけない


我が家の収入は、年金の他にはほんの一滴(しずく)の株式配当しかない。
年金だけなら、税務署の言うとおり、確定申告をする必要がないことは承知しているが、
たとえ少額とはいえ納める必要のない税金を配当金から取られているのは我慢ならない。
たとえ僅かなお金でも道端に落ちてはいないよ!と言った、親の教えのとおりに。
それ故、税金を取り返すべく、ボクは毎年確定申告をすることにしている。

毎年のことながら確定申告の作業に入ると、e-Taxを宣伝する国税庁に反発を覚える。
何故なら、国税庁はウソを言っていないがウソと同じようなことを言っているからだ。
理由は、こうだ。
e-Taxを始めると3000円が初年度だけ納税額から差し引かれるのだが、どっこい、これは何らメリットにならない。
即ち、住基カード取得手数料が500円、公的個人認証サービスと言って、カードのICチップに書き込む手数料が500円、ICカードリーダー・ライターの購入に約2000円、以上約3000円が個人の持ち出しになり、差し引きチャラになる。
おまけに、公的個人認証サービスの期限が3年で、更新ごとに手数料500円が掛かり、住基カードも有効期限10年で、この更新に500円の手数料が要る。国税庁はここまで説明を加えていない。更に云えば、カードリーダー・ライターは住基カード以外に使い道がないのである。
これではもう、納税者をフィッシング(釣る)しているとしか言い様がない。

そういう訳で、ボクは3年間だけe-Taxで申告し、その後は、確定申告書等作成コーナーで作成した書類をプリントアウトして提出している。

テレビニュースによればe-Tax納税率が徐々に上がっているらしい。
国税庁に騙される人が年々増えていることになる。

馬鹿げたことだと思うのはボクだけだろうか?



2013年2月1日金曜日

住宅リフォームのセールスマン

我が家のステンレス風呂タブは、底のほうで1ヶ所、鉄さびが流れたように色が付いている。
気づいてからもう15年以上になろうか。
最近、腐食が進行して今に穴が空くのではないかと心配になった。
また、5面がタイルで風呂タブがステンレスというのは、冬の間は、湯に浸かるまでが寒い。
そんなこともあって、この度、リフォームをすることに決心した。
老い先短いのに今更という気がしないでもないが、短い人生だからこそ少しでも快適に過ごしたいと言う家内の言葉に押し切られたと言えるし、こちらが家内の言葉に乗っかったと言えなくもない。

見積もりは去年トイレのリフォームをした業者1社だけに絞った。
トイレのときの実績を評価したということである。
担当者は、前回と同じ。技術屋ではなく文系大学出のセールスマン。勤続10年以上らしい。
彼に我が家の現場を見させ、リフォームの内容と同時に仮見積を持参させ、最後に正式な見積もりを出させ、都合、3回我が家に足を運ばせたことになる。
この間当方は、仮見積のあとで、家内を連れてTOTOのショウルームに2回足を運び、細かい仕様の現物を確認し、取捨選択した。
工事は3月上旬に決まった。

今日、すべての打ち合わせが済んだ所で、彼が「不要になった仮見積書は頂きましょうか?」と言った。どうするのか?と問えば、紙はシュレッダーに掛けるだけだと言う。
それを聞いて家内が、「それならファイルカバーだけお返ししましょう」と言うと、
「返していただければ、ありがたい」と、彼は素直に応えた。
プラスティックのファイルカバーは、見積書が少しでも見栄えが良くなるようにと、
自前で用意したものだと、彼は言った。会社からの支給品は見劣りがするものらしい。
話のついでに「お客さんの資料をコンビニでコピーしても、会社は費用を支払ってくれない」とも。
即ち、書類をお客さんから借りて、自社でコピーせよ、というのが会社の指示。
どうやら、彼の会社はコスト節減を相当厳しく徹底させているようだ。
そんな中で彼は彼なりに小さな努力を重ねているのである。

そんな彼に、家内は手作りのユズジャムの小瓶をおみやげに持たせた。
ボクも庭のユズを数個もいで来て、渡した。
今日は風呂に入れようかなぁ・・・と彼はつぶやきながら帰っていった。