2016年3月29日火曜日

the コブシ

木曽川遊歩道のコブシが咲き出すのを待ち望んでいたが、やっと咲き出した。
待ち望んでいたのには、コブシの花の特徴をしっかり観察したいという理由があったから。
そして今日撮った写真がこれ。これぞコブシ!

遠くから樹全体を眺めて花が大きいなと思えば大体はハクモクレンなのだが、
小さめな花がコブシかといえばそうでもなさそう。件の樹の花は小さめ。
花がチューリップのように上向きに遠慮がちに花びらを開くのがハクモクレン、てんでバラバラな方向に横いっぱいに花ビラを開くのがコブシだと分かっていても、遠くからでは見分けが難しい。
近寄って花びらを数え、6枚ならコブシ、9枚に見えればハクモクレンなのだが、簡単に枚数を数えるのも難しい。
一番簡単なのは花のすぐ下に1枚の葉が出ているかどうか?出ていればコブシ、出ていない時はタブシバかも知れないし、コブシにもこの葉が出てないものもありそうだから、即断は出来ない。

そう思いながら近寄って見上げたら、すぐ、花の下の葉っぱが目に飛び込んだ。
これでコブシに決まり!

家に帰って写真を拡大。
そこで、ボクには新しい発見があった。
コブシの花びらの付け根が赤い!
ひょっとして、これもコブシの特徴か?
調べて見た。コブシは赤いがハクモクレンは赤くないという記述が他にもある。
どうやらボクの観察に間違いはなさそうだ。
時は今、サクラのシーズンであるが、ボクにはサクラよりコブシが先だ。
明日は別のコブシの樹を探して検証してみよう。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

さすが綿密な観察ですね。拙宅付近にシデコブシ、ハクモクレンは見かけるが、コブシは見かけない。これらの仲間はどう違うのかフト思うが、詳しく調べたことはない。この機会にボクも調べてみた。 ボクは草木のことを調べたい時は、10年前購入した小学館出版の「葉で見わける樹木」という携帯用小図鑑で見る程度。掲載されている葉のアップ写真は、すべて実物の葉をスキャナで取り組んだ立体的な画像でとてもきれい。ときどきパラパラと頁をめくり眺めている。全国学校図書館協議会選定図書になっている。
コブシとハクモクレンについて次の記述がある。
・コブシの花は6枚、花のすぐ下に小さな葉が1枚つく
ハクモクレンの花はコブシに似るが花びらは9枚、花の下に葉はない(貴兄の記述と同じ)。
・葉の大きさはハクモクレン>シモクレン>コブシ
 シモクレンは一般に「モクレン」のこと、3~4月に咲く花が紫色なのでこの名がある。
・ハクモクレンの葉は、大きく丸みがあり、ほとんど波打ないので区別できる。
コブシの写真も掲載されているが、たしかに花の根本が赤いですね。
・タムシバは、枝を折ると特に強い芳香がするのでニオイブシの別名がある。

これらの見わけ難易度が★印1,2,3で示してある
コブシの見わけ難易度は★★★。難しい、見慣れな
いと見わけにくい、とされている。
いろいろ勉強になりました。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん そのような図鑑をお持ちでしたか。野外観察には便利でしょうね。ボクは持ていないので、もっぱらネット検索です。ボクがコブシに拘るのは千昌夫の北国の春を聴いてからですね。実物を岩手で見た時、なるほどと思いましたからね。関東以南ではコブシより先に百花繚乱が始まりますが、北国はコブシが真っ先に咲きますから、春先の象徴的な花だと思います。
何かを調べるということも、そうしたきっかけがないとなかなか出来ないですね。