2022年5月22日日曜日

後追い日記 その1 パルスオキシメーターで監視

検査入院前は在宅酸素療法についてほとんど知識がなかったが、
今回の入院のお陰で、やっとなんとか理解できるところまで到達した。

まず対象になる患者のこと。
これは血中飽和酸素濃度(SpO2)が90%を切るような患者。
このことについては以前に医師に確認したから、
自分も承知していた。

次いで、医師が在宅酸素療法を患者に処方する訳だが、
どの程度の酸素を処方すればいいのか?を
患者の容体を観察した上で医師が決められることになる。
容体の観察方法はSpO2を指標にして四六時中、
しかも、何日間という長い時間をかけて
観察する方法で行われた。
今回の入院検査はまさにこのための入院であった。

入院と同時に指先にパルスオキシメーターを噛められた。
データは無線でナースセンターのパソコンで観られ、
異常値が出ると、今何をやったんですか?と言って、
すぐにナースが病室にやって来た。
どうやら、警戒レベルの下限が85%に設定されていたようだ。

鼻先にカニューラ管が挿入された。
酸素供給量は入院当日が1㍑/分にセットされたが、
翌朝から0.5㍑/分に下げられた。
更にその翌日には、ベッドや椅子で安静にしているときは、
カニューラ管を外すことも許された。
トイレや歯磨き洗顔のときはSpO2が85%を切るから、
そのときはカニューラ管を付けた。

最終的には在宅酸素供給量は0.5㍑/分に決まった。
この値は可変であり、酸素供給器のセットで変更できる。
しかし、医師が処方した量だから勝手に変えることはご法度!
言うなれば、薬の処方と同じで、処方量を守らなければならないという訳である。
ということは、酸素は薬と同じ位置付であり、保険が適用されるということ。
ボクの保険の自己負担率は10%だから、今後使用する酸素に対してコストの10%を負担するだけで済む。
フィリップス社の担当者は、月間8200円くらいでしょう、と言った。
ボクの方とフィリップス社との間で金銭のやり取りは一切発生せず、
ボクが病院に支払うことになる。

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