2012年6月10日日曜日

甥の嫁はイレッサスーパーレスポンダーだった

2日前に雨が降って梅雨入り宣言が出て、昨日が曇り、今日は快晴。
木曽川を渡る風も爽快そのものだった。


昨日義姉の1周忌で会った甥の嫁の話。年齢は42歳。
ちょうど1年前、義姉の葬儀のあとで、5センチの肺腺ガンが見つかり、ステージ4と診断されたという。骨の7ヶ所に転移も見つかった。
その後イレッサ治療を始めて、今では肺の方のガンの影はほとんど消失しかかっている。
骨の方はまだ顕著に小さくなっていないが大きくはなっていない。
医者は、骨の方は効果が出るには時間が掛かると言っている。
彼女は外見的にも以前と同じように見え、表情も明るかった。

肺腺ガンで先行したボクはうかつにもイレッサのことをよく知らなかった。
知っていたのは、精々、分子標的薬だということと、イレッサを投与されて間質性肺炎で亡くなった患者の家族が、裁判を起こしたことくらい。
また、てっきり注射薬だと思い込んでいたが、飲み薬だったというくらいだから、お恥ずかしい。
自分は右上葉を切り取って終わりだったので、薬物療法に関心が向かわなかったという次第。

遅ればせながら調べて判ったこと。
非小細胞がんの腺ガンではEGFRという遺伝子に異常があるひとによく効くらしく、
そういう人はスーパーレスポンダーと言われ、日本の女性患者に多いという。
それは女性の肺ガン患者の大半が腺ガンであり、喫煙経験がないことにも関係があるらしい。
EFGR遺伝子異常が陽性なら抗ガン剤より優先的に採用される薬物療法のようだ。
いろいろ参考先は見つかるが、取り敢えずは、こんなところか↓
http://www.gsic.jp/cancer/cc_20/luc01/index.html

劇的な効果をもたらすこの薬も、多くの抗ガン剤がそうであるように、根治治療薬ではなさそうである。彼女にも永く薬効のあらんこと祈りたい。

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