2014年2月27日木曜日

美男におわすおらが大仏

写真は、同じ地域から中学校に通っていた同期会の集いに出席した2月15日に撮った聚楽園大仏。
世に大仏は数々あれど美男におわすのはおらが聚楽園大仏が一番だと思っている。
そもそも大仏が男というのも変だが、これは紛れもなく男顔だ。
しかも、かの奈良の大仏、鎌倉の大仏に比べて美顔である。
美男に見えるにはそれなりの訳があるらしい。

以下、以前にこのブログで紹介した藤澤茂弘著「名古屋のどえりゃー男 山田才吉物語」(http://sigehiro.web.fc2.com/index.html)から引用する。
この大仏を造ったのは名古屋のペンキ職の親方、山田光吉と人造石やコンクリートの建造物を手がけた後藤鍬五郎の二人だが、施主の山田才吉からは、奈良と鎌倉の大仏よりも顔がきれいで、もう少しなで肩にしてくれと注文が付いたらしい。しかも、下から段々積み上げて最後の8段目の頭部を載っけてみたら、どうも小さくて見栄えが悪いというのでこれを壊し、一回り大きくしたものを作り直して載せ替えさせたという。

下から見上げるとバランスよく美しく見える大仏も実は頭でっかちだと言うわけだ。
同じようなことを左甚五郎だったかが言ったという話を子供の頃聞いたことがあったっけ。

写真は石段の真ん中辺りから撮した。一番下からでは大仏の胴が見えない。
終戦直後、その石段を進駐軍がジープで駆け上がったことがあった。その時ジープの凄さに驚いた。
兵士は子どもたちにチョコレートやチューインガムを呉れた。
チョコはハーシー、ガムはリグレーだったと思う。あれは本当に美味しかった。
また、飛行機が横腹の扉を明けたまま低空で大仏の上を飛び、下を覗く兵士の全身像が見えたことも何度かあった。

今日は一日中冷たい雨。
パソコンの写真を整理していて大仏の写真1枚が残ったので、思い出すまま暇つぶしに書いた。

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