2012年11月15日木曜日

うんだら柿を食う



今年は「うんだら柿」をよく口にする。
近くの八百屋が一盛り50円で売りに出しているのを家内が見つけて、買って来るのだ。
写真のは富有柿の「うんだら柿」だが、これが8個で50円。

この八百屋は間口3間ほどの小さな店で、もっぱら近所の婆さん相手に商売しているが、たいして売上がある訳では無さそうである。それでも商売が成り立っているのは、学校給食センターに食材を収めることをもっぱらの生業としているからであろう。
「うんだら柿」は、陳列してあった柿の傷んできたものをより分けて盛り付けたものに違いない。

食べ方は至って簡単。スプーンが入るだけの大きさの穴をナイフで開け、スプーンですくって食べるのである。
これが実に甘くて美味であるのだ。
皮を剥いて食べる柿では、どれだけ頑張ってもここまでの甘さはでないだろう。



「うんだら柿」というのは名古屋地方の方言だと、先日、ラジオでやっていた。
調べてみると、群馬、川越でも云うらしい。元々、三河地方の方言だったのが、江戸時代に徳川譜代の酒井家が群馬、川越を治めたことから、この地方にも広がったのだろうという説がある。
ボクも、勿論、子供のころから「うんだら柿」と言っていた。
「熟んで、だら~っとなった、柿」が詰まって「うんだら柿」となったと、自分流に解釈しているが、
当たらずと言えども遠からず、実にうまく表現していると思う。
標準語であってもおかしくないと思うが、逆に、「うんだら柿」を標準語では何というのかなぁ?

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