2014年6月21日土曜日

アジサイの赤と青 施肥に石灰を混ぜるのはどっち?

今年の紫陽花は見頃に雨が降らなかったので見栄えが良くない。
近くの通称アジサイ寺と呼ばれる安穏寺のアジサイは期待していなかったが、
大賀ハスの咲く頃か?と思って、散歩途中に立ち寄った。
 
10数個ある水鉢のうちの一つから、綺麗な花が一つ開花していた。
開花予備軍の蕾もチラホラ。
住職の説明では、今朝咲いた今年最初の花だそうだ。美しい!
ボクはどうやら花はピンクが好みらしい。バラ、グラジオラスも好きな色はピンク。

本堂に写真や絵、切り絵などが展示してあって、住職が上がって見て行け見て行け、と盛んに勧めるので、賽銭を入れて本堂に上がった。
どれもご近所さんたちの自慢の作品であった。

その場にいたお庫裏さんの話では、境内の花の手入れも結構手間がかかって大変だということだ。
そんな話の中で、一つだけ気になった。
青いアジサイの株には石灰を施し、赤いアジサイの株には石灰なしの有機肥料だけだと言う。
ボクは、ちょっと待った!とは言わない。

お庫裏さんはアジサイの青は酸性土壌で、アジサイの赤はアルカリ土壌で育てるということを知っていたから、それはその通りなのだが、酸性土壌を好む方に石灰を施しているというところが理屈に合わない。
ボクはやんわりと「石灰はアルカリ性なんですけどねぇ?」と言った。
お庫裏さんは「石灰は酸性だと思っていた」と言いいながら、石灰はアルカリ性と紙にメモった。
多分、あとで調べることだろう。

酸性土壌では土壌中のアルミニウムが溶けてアジサイに吸収され、花の中のアントシアニンと結合して青色になるが、アルカリ性土壌ではアルミニウムが可溶化しないから吸収されないのだ。
ここまで説明をすべきだったかな?とあとで思ったが、まあ、それは余計なお節介だろう・・・。
なんせ、毎年綺麗なアジサイを咲かせてくれていた訳だから、理屈はどうでもいいことである。

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