2014年12月31日水曜日

来年の宿題

今日の朝刊のトップ記事は2015年度の税制改正大綱。
他にビッグニュースがないから穏やかな年の暮れではある。
その改正は法人税減税と贈与税減税がメイン。
法人税減税は我々年寄りに直接関係がないから脇に置くとして、
贈与税減税は高齢者資産を若年層に移転させようとする狙いだから、
少し気になるところ。
でも、贈与額の拡大枠の額を見て、ああ、そんな大金なんて関係無い!
そんなの一部のお金持ち高齢者のための優遇策じゃん!

我が家の今年の出来事のビッグワンは、なんといってもボクの3回目の肺ガン手術。
去年までの2回の手術では回復が順調だったから危機感は抱かずに済んだが、
3回目の手術で一気に体力が失われ、危機感を持つに至った。
肺活量の減少が主因だが、その他にもまだ後遺症らしい自覚症状が続く。

この先を心配した家内が、ここで一区切りしたいと考えて手を打ったのが、
息子や娘の家族を温泉ホテルに集合させて、喜の字の祝やら、退院祝やらをやったこと。
温泉が付いた豪華な個室を各家族にあてがい、ふぐ尽くしの料理を食べて豪遊した。
資金は家内持ち。
その魂胆は亭主はちゃんとお見通し。
ボクが先に逝った時には遺産が少ないので相続税は発生しないが、
家内がひとり後で逝くときは、今住んでいる土地に軽減税率が適用されないから、
それ相応の遺産が発生する。その場合には、結果的に、子供たちに相続税を払わせることになるかも知れない。家内はそう考えたのである。


明日の1月1日、相続税と贈与税の改正法が施行される。
我が家は子供が二人。
家内が逝くと、相続無税枠が5000千万円+子供2人で2000千万円だったのが、3000千万円+子供2人で1200万円に減らされる。

今後、いよいよとなれば介護施設に入居することも考えなければならない。
その資金調達にリバースモーゲージも考えることになるだろう。
老後資金と遺産相続と介護費用。
来年の宿題である。

今年1年、ブツブツ独り言を文字にしてきたが、お付き合い頂いた方々にはご迷惑をお掛けした点も多々あったことだろう。どうかお許し下さい。これに懲りず来年もよろしくお付き合いのほどお願い致します。ありがとうございました。


2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

本年からの税制改正、貴兄以上にボクは差し迫った問題として関心をもって見守っている。大綱は分かったが、付帯的な事項は、まだよく分からない。10年以上前に、義父母が死去した時、家内はいくばくかの相続を受けた。それがどんな状況かほとんど知らなかった。家内も細かいことは亭主に秘密で、亭主に先立たれたら老後の資金のたしにするつもりだったようだ。ボクも敢えて聞かなかった。今は、その資金で老人ホームの費用をまかなっている状況といえる。本人にしてみれば、ゆったりとした老後を送るための資金が予期しなかったことに使う羽目になってしまった。
国は、できるだけ自宅介護の推進を進めようとしているが、病状によってはどうしても施設のお世話にならざるをえない。
ボクも家内を看取ってから自立型老人ホームに入居するつもり。年金と手持ち資産でどの程度毎月支出できるか鋭意検討中です。
息子たちもそれなりに安定した生活しているから、資産を残してやる必要はないであろう。ボクが死んだ時、丁度貯金ゼロになるように使いたいが、寿命がいつまでか分からないのが困りますね。
家内が元気なとき、近所の仲の良かった友人の話しとして、祖母がゆとりをもって老人ホームで暮らしていて亡くなった。遺産を調べたら貯金は、ほとんどゼロであったそうだ。
ボクもそのようにしたいが計画どうりいくかどうか・・・・。
本年もマメにブログを書いてくださいね。ボクも書き込みをするため、自分自身の過去の行動などを調べたりするので、記憶がよみがえり役に立ちます。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん 今年もよろしく。確かにこの種の問題については貴兄のほうが先行して研究されているだろうと思っておりました。奥方の入所の裏にそのような資金があってよかったですね。
願望としては遺産で残すより自分たち夫婦で使い切ることなのですが、お説の通り寿命がわからないから、難しいです。少なくとも子供たちに負担を掛けたくないと思うから、多少は残るように計算しなければなりませんね。
お説をまたお聞かせ下さい。