2016年5月7日土曜日

病診連携システム

もともと膠原病因子を持っている家内に、自己判断ながら、B型インフルエンザを引き金にして膠原病発症の疑いが出た。
そこで県内に4つある特定機能病院から通院に便利だという理由で名大病院を選び、その総合診療科を受診したいと考えて、最初に家内をB型インフルエンザと診断した内科医に昨日相談し、紹介して貰った。
そこで初めて知ったのが病診連携システムの存在。
このシステムの名前も存在も、かかりつけ医から大病院を紹介して貰ったことがある人なら先刻ご存知だろうが、ボクには初耳で初体験。
病とは病院のこと、診とは診療所即ちかかりつけ医のこと。かかりつけ医が大病院での診療が必要と判断した患者のみ大病院に紹介することを病と診が提携してつくったシステムのようだ。
システムの特徴は連絡にFaxを使うところにある。所定の用紙で診からFaxと電話で病に連絡すると直ちに受け付けられ、病は診療予約の空きを確認したうえで後刻受診日時を診と患者に連絡をして呉れる。
昨日の紹介では、診で受診を終えたあと、支払いを待つ間にFaxが発信され、折り返し病から受け付けた旨の連絡が入った。病での受診日時の連絡が病から自宅に入ったのはそれから1時間後だった。更にその後、診から紹介状が出来たという電話があり、ついでに病から連絡が入ったかどうかの確認があった。すべて、至れり尽くせりである。

実は、内科医に相談に行く前に、ボクから名大病院に電話して、紹介状なしででも受診したいと話したところ、このシステムを使えば初診料負担が少なくて済むし、待ち時間も短くて済みますよ、と教えられていた。それを聞いて、慌てて受付締め切り間際にかかりつけ医に飛び込んだというのがこの前段の話。

家内については、当初発熱と肩の痛みだったから整形外科に掛っていたのだが、今日までまるまる4週間掛けてもいっこうに症状が良くならない。
一旦は偽痛風と診断されたが、症状は悪くなるばかり。血液検査でCRPが高いこと以外は膠原病やリュウマチを疑う値はなし、レントゲン撮影でも異常なし。
今日は担当医師が替わっていて、MRI検査しましょうということになった。
即撮影。終わってすぐ診断し、骨に異常なし。
ついに医師は、当院では診断できないので大きな病院でしっかり診て貰って下さい、告げた。
そんなことなら、もっと早く判断できただろう、とこちらは思ったがそれは不問。
昨日名大病院に予約したことを伏せておき、内科のかかりつけ医に相談して名大で診てもらうつもりだと告げた。
それじゃ、紹介状を用意しましょうとなって、医療情報資料も添えて呉れた。この間、待ち時間は30分ほどだから、作業は素早い。
医師が数名いて、足りないところを非常勤医師でまかなうほどの大きな整形外科医院である。
医師が途中で替わったりする欠点があるものの、こうした機動力はありがたい。

昨日、病院への紹介を快く引き受けて呉れたかかりつけ医は、最近家内が鞍替えしたばかりの内科医。
無愛想だが患者の話をよく聴いて呉れ、患者に対して優しさがある。先代の父親の跡を継いだ二代目の若先生だが、年齢的に若からず老けからずで、パソコンもブラインドタッチ入力出来る。禿頭から連想する年齢よりも若いかもしれない。
我が家のかかりつけ医をどこにしようか迷っていたのだが、どうやらここに定着出来そうだ。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

奥方の症状、少し気になりますね。今度は貴兄が何かと奥方に気配りする番です。協力してあげてください。
現在、かかりつけ医の紹介状を持って大病院で受診するのが一般的。国もそれを推奨している。結果的には正規の手順を踏んだことになったが、貴兄が名大病院に直接行こうと考えたのは、この検査段階では、かかりつけ医に言い出しにくかったのだろうか。
貴兄の自宅から名大病院に行くには、第一日赤より少し時間がかかりますね。
家内の友人によると、名大病院の食堂(14階スカイレストラン?)はどこかのホテル系列の経営でとても美味しいそうです。鶴舞公園のバラ園を見に行った時、2,3回利用したそうです。かなり以前の話しなので、現在どうなっているか分らないが、機会があったら昼食に使うと良いかもしれませんね。



ター さんのコメント...

>忠ちゃん ブログに書いた文面の裏側までよくぞ読んでくれました。貴兄の読解力は流石です。(笑)
ご推察通り、紹介状を頼むのに躊躇した事情がありました。
内科医にはB型インフルエンザが初診。5日後、処方された飲み薬が切れたところで熱が出たので再診。そこでインフルは治ったから何かの感染でしょう、と言って抗生物質を処方。そこで一旦熱が下がった。
しかし、数日後に肩が痛くなったので整形外科へ。
徐々に症状が悪化し、3週めに名大への紹介状を申し出たが、未だ紹介するだけのデータがないのでと言って、リュウマチの検査を追加されて、紹介状の件は引き伸ばされた。そんな状況があったのです。
ボクの方はリュウマチ検査の結果が出るまで待ちきれずに、その1日前に名大に電話したのです。また引き伸ばされたら困りますからね。
内科医の方では、こちらの紹介状の依頼に対し、整形外科的なデータを持っていないわけだから、一旦、紹介を躊躇しましたよ。そりゃそうですね。紹介するにはそれ相当のデータが必要な訳ですからね。しかし、当方が持参した整形外科の血液データや、ボクがでつくった日別の体温変化のグラフを見せ、家内が膠原病因子を持っていて何十年来、別の診療所で診て貰っていることなどを話したら、快く紹介状を引き受けてくれたのでした。
その翌日ですよ。前週やった採血の結果を整形外科へ訊きに行ったのは。
そこでまたMRIを追加されました。結果は、異常無しでしたね。
それでやっと整形外科も紹介状を書く気になったという訳です。
でも、前日内科医に紹介してもらってありますから、そのことは伏せたのです。相手のメンツを考えてね。
何れにせよ、紹介状を書くには医師側もそれなりのデータがいる訳で、それなりの時間を要します。一方、患者側には待ちきれない症状があって、気が急くのです。
だから、今回ようなケースが発しする訳ですね。
名大病院の食堂の件、情報をありがとう。頭に入れておきます。