2011年3月22日火曜日

季節は巡る


政府が昨日、福島、群馬、茨城、栃木産のホウレンソウとカキナと福島の原乳を出荷制限するよう指示した。
未だ汚染が確認されていない会津地方の生産者が原乳を廃棄しながら怒り嘆く姿をテレビで見て、同情を禁じえなかった。
今まで、後手後手に回っていた政府の指示が、ここでは先走った感は否めない。
これで風評被害が一気に拡大するのではなかろうか?

義援金について疑問に思った事例が2つある。
トヨタ自動車は義援金を3億円出すことにした。
韓国のヨン様やチェジュウでさえ億単位の義援を差し伸べたという噂があるのに、
たったこれだけ?というのが率直な感じである。
これによってデンソーなどのトヨタ系企業は義援金の頭を抑えられた。
そのトヨタ労組は震災発生後に賃上げ交渉を行い、賃上げを勝ち取った。
ここの労使の感覚を疑いたい。
今日から操業開始予定が、部品の調達が付かないので延期になったようだ。
自慢のカンバン方式の欠陥とは言えないか?
どこかの知事が天罰だと言って顰蹙を買ったが、トヨタにこそふさわしい言葉かも知れない。

もう一つ、名古屋市が3億円の義援金を出すそうだ。
河村市長は、減税にともなう予算として確保したものであり、1世帯当たり300円相当だと説明した。
ここで疑問。
減税減税と言って減税日本という地方政党を立ち上げ、名古屋市議会を牛耳ろうとしたその中身が、たったの300円か?
減税の中身が本当にこれだけならば、まさに市民をペテンにかけたことにならないだろうか?

折しも、一昨日、名古屋市桶狭間学区の地域委員会(河村市長が推し進める組織)が防災運動会を行ったという。主義主張を抜きで行なわれるなら誰がやろうと結構なことだ。
そのローカルニュースの中で、インタービューを受けた炊き出しの作業中の女性の顔。
おお!Mさんじゃないか!とこちらがびっくり。
元勤務先で試験室のパートのおばさんだった。
ボクより10ヶ月前に肺がんを手術した、こちらの方の先輩である。
早速、メールを入れた。
こんなおばあちゃんの顔が写って恥ずかしいと言っていたが、元気でなによりである。

今日は、つかの間の陽気に誘われて1週間ぶりに木曽川まで足を伸ばした。
ホーホケキョ!の声。今年の初聞きである。数日前には未だチッチツ!だったのに。
水面のキンクロハジロ群団の姿が消えていた。北に向かったのだろう。
散歩の終に役場に寄って、日本赤十字社の募金箱にほんの少しだが、気持ちを込めて入れてきた。

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