2013年7月17日水曜日

入院手術と決まる

昨日、1週間まえに受けたPET検査の結果がでた。
胸腺腫以外に病変や転移の疑いなし。
直ちに心電図、採血、検尿、呼吸機能、胸部レントゲンの検査を受けた。
すべて異常なしの結果を受けて、入院手術と決まった。
先客の手術患者の都合が悪くなると、ボクの順番が繰り上がることになっているから、
場合によったら今月中に手術もあり得る。3年前の肺がん手術の時と違って、何と素早いことか!

別室に移動して、主治医とは別の先生から手術概要の説明を受けた。
プロジェクターを使っての説明。家内も同伴したので家内への説明の手間も省けた。
電子カルテは他の医師も患者のデータを院内のどこでも見られるので、すべてが迅速に進行する。患者にとっても大変ありがたい。

胸骨正中切開して胸を開き、腫瘍を含めて胸腺全部と、場合によっては肺に癒着している部分があれば肺の一部を切除するという。
肋骨をガバっと開くわけだが、どの位開くのですかと訊いたら、医師はこの位と言いながら手のひらを広げた。20㌢位だろうか?随分開くものだな・・と思ったが、患者のボクにはどうでもいいこと。あとで痛まなければいい。そこまで開いてしっかり悪いところを取り除いてくれる方が安心だ。

胸腺の裏側に心臓があるので生検の針を刺せない。
だから予め細胞を取って検査することは出来ないのだそうだ。ここが肺がんなどと違うところ。
胸腺腫が一番疑われているが、可能性として胸腺癌、転移性悪性リンパ腫の可能性も残る。
患部を取り出して3週間の細胞検査を経ないと診断できないと言われた。

手術中に問題になるようなところがなければ集中治療室に入ることはない。
手術による出血も少なく、傷口はワイヤーで固定されるから痛みも少ない。
どうやら患者の負担は前の手術の時より少ないらしい。
入院も順調なら10日間くらいで済む。
但し、骨折と同じだからゴルフ、テニスは3ヶ月間不可。こちらの方は既にやめたから問題ない。

胸腺腫そのものが稀な病気で、進行がゆっくりで、他の病気の検診で見つかる場合が多いらしい。ボクの場合は、肺がん手術前に異常が見つかり、経過観察されていた。大きくなりだしたのを見計らって、手術が決まった訳で、早期手術だから幸運なのだと。
そんなことを主治医先生は仰った。
根治宣言はがんで5年後だけど胸腺腫では10年後だそうだ。その前に寿命が尽きる。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

いよいよ手術ですか。何事もなく完了することをお祈りいたします。ボクが28歳のとき肺がんの疑いで右肺上葉を切除したことはすでに紹介しましたが、貴兄の予定している手術内容とよく似ています。ボクは背中に切られ与三郎のごとく20cmの傷跡が今もはっきり残っています。貴兄の場合、輸血はしなくてよいのですか。ボクは5~6000CC輸血した。工場では若いピチピチした従業員から同じ血液型の10人を選抜し用意してくれた。細胞検査はやはり2~3週間かかった。、結果は肺がんでなく、結核腫であった。手術後、半年間会社も行かずぶらぶら自宅療養したが、いまは医学が進歩しているからそんなことはないでしょうね。

b.nasbee さんのコメント...

>忠ちゃん 貴兄も右上葉を削除されたのでしたね。今は、脇腹に2ヶ所穴を開けて内視鏡で手術するのが普通ですが、故あって、ボクは腋の下を10㌢位切りました。場所柄傷跡は目立ちません。今回は胸の真ん中を縦に20㌢切りますから目立ちますねぇ。輸血は用意するそうですが出血は少ないから多分必要ないでしょうということです。手術の翌日から出来るだけ歩け、というのが今の流儀です。医学の進歩はすごいですね。今なら貴兄の結核腫も切らずに済んだかもしれませんね。