2013年8月8日木曜日

縦隔腫瘍摘出術 

7月31日に入院、翌8月1日午前中に手術、そして昨日(8/7)退院した。
入院日数8日間、退院は手術日の7日後ということになる。
入院診療計画書には病名「縦隔腫瘍」、手術内容「縦隔腫瘍摘出術」とあるから、これが正式名らしい。
要は、前縦隔にある胸腺腫瘍を取り除く手術のこと。
胸骨正中切開しての手術は、予定通り3時間程度で終わった。
腫瘍をはらんだ胸腺の一部が右肺に食い込んでいたので、肺の一部も胸腺と一緒に切除した。

術後の経過は極めて順調だった。
手術当日の夕方には立ち上がることが出来、夕食も普通食。これはさすがに半分食べるのがやっとだった。翌日朝のレントゲン撮影には、普通は車椅子で向かうのだそうだが、それには乗らずに自力で歩いて行った。その姿を見たナースステーションでは感嘆の声が上がったという。
それくらい痛みのコントロールが上手く言ったということだろう。
今日に至るまで激痛らしい激痛は一度も感じなかった。
今も消炎鎮痛剤を飲み続けているので、そのお陰だろうけど、軽くラジオ体操しても痛みは走らない。
本当に胸骨を切開したの?と疑うくらいある。

写真を載せておこう。
切開跡は長さ14センチ、幅6ミリほどのテープでジッパー状に傷口をシールしてある。
糸で縫合してあるのは一番下の一箇所だけだそうだ。2週間後に抜糸するのはこれ1本だけ。
切開部の下方6センチの箇所にドレンパイプが入っていた跡があるが、ここもシールで塞いだだけ。糸で縫合していない。
胸骨は数本のチタン合金の針金で縫合されている。何事もなければ体内に埋め込まれたままで一生を終えることになる。

 さて、手術を終わって万々歳! と言いたいところだが、気分はブルーである。
主治医先生から家族への説明によれば、取り出された腫瘍は、硬いもので大きさは2センチ。
柔らければ腫なのだが、硬いからガンかも知れないというのだ。
肺の一部切除というのも微妙。腫瘍が浸潤したのか?胸腺のただの癒着なのか?
キレイに切除出来たとは言われているが、浸潤であれば病期判定でランクが悪い方に上がるのではないか?
3年前の肺腺がんと関連があるのか?ないのか?
等など、連想はどうしても悪い方に走る。
全ては、手術後3週間かかる病理検査の結果待ちである。

 結局、黒白の決着はつかず、黒に近い灰色ということになったが、
現段階では、体内から悪いものがなくなったということだけを喜ぶべきだろう。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

手術は予定どおり順調に終わりましたね。お帰りなさい。まずはおねでとう。術後の回復は脅威的ですね。48年前ボクが手術した時は1週間後にやっと病室内をそぞろ歩きしたと記憶している。部位は異なっても同じような大きな
手術と視察しますが、胸部外科の手術も隔世の感があります。あとは病理検査の結果待ちですね。どちらにしても病巣は完全に取りきれているから心配は少ない?と思いますが、よい結果が出ますようボクもお祈りしましょう。

b.nasbee さんのコメント...

>忠ちゃん 只今、帰りました。
病巣はなくなりましたが、抗ガン剤やX線治療が加えられるんじゃないかと心配しています。出来るなら、これは敬遠したいですネ。
術後の回復はすごいでしょう。自分でもびっくりしています。ご心配を頂きありがとう。