2014年4月20日日曜日

ユリノキの年輪を数える

近くの町営グランドに植わっているユリノキの巨木、それを暑い残暑の最中に剪定したので、
9本あるうちの1本が枯れた。
こんなに暑い時期に、こんなにひどく強剪定して!大丈夫か!?と思っていたから、
翌年に1本だけ枯れたようだと判って、役場もいい加減な業者にやらせたもんだと嘆いたことを覚えている。このことは以前にも書いたと思う。

翌々年もそのままに放置されて居たから、役場はどうするつもりか?と気にしていたのだが、
3年目の今年、昨日気が付いてみたら、伐採されて大きな切り株だけが残されていた。

切口の直径は80~82cm、年輪は38まで数えられた。誤差を入れても45年以内だろうか?
今まで、その巨木さの故に、自分の年令以上だろうと勝手に思い込んでいたから、
樹齢の若さに驚いた。
植えられたのは、我が家の土地を買った頃に近い昭和48年前後ということになるかな?
元工場があった土地を町が買収してグランドと体育館を造ったのもその頃だったようだから、
その時にユリノキを植えたのかもしれない。
ユリノキの年輪からそんな歴史を読み取った。



大学に入って直ぐの頃、グランド脇の見知らぬ木がユリノキだと教わった。
現在名古屋市立大学になっている構内をストリートビューで覗いてみたが、
昔の面影は全く失くなり、ユリノキが植わっていた辺りもびっしり建物が立っている。
信州大学農学部には150mに亘って60本の並木道があるそうだが、さぞや壮観だろう。
http://kamiina.nagano-ken.jp/e9788.html
ユリノキは昭和9年に日本に最初に入ってきて新宿御苑に植えられたそうだが、今もあるのだろうか?
東京上野の国立博物館前に1本だけあったそうだが、今もあるかな?
嘗て皇居の周辺にもあったが大きくなりすぎて伐採されたとか。どうやらユリノキは成長が早くて大きくなるから、よほど広い敷地でないと植えられないようである。

「ユリノキという木」の本↓によれば、
http://www.aboc.co.jp/company/abocworks/19820499_yurinoki.html
花からは良質な蜂蜜が採れ、樹液は甘く、保存すればアルコール醗酵で酒が出来るとも。
良質な木材にもなるそうだ。
そんないいこと尽くめの木なに、同じく外来種であるメタセコイアのように増えなかったのは何故だろう?
移植が難しく扱いづらいことや、衰退期であることも原因しているかも知れない。
衰退期というのは、例えば、ある年代に一度に多く植えられたソメイヨシノが一度に樹齢を迎えることと同じなのだろうか?ボクにはよくわからない。

ともあれ、ユリノキはボクにとっては思いでの木であり、身近な存在でもある気になる木。

そういう訳で、少し勉強してみた次第。

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