2016年7月16日土曜日

シナノグルミ


近くのドラッグストアへバナナを買いに行くため、普段あまり通らない道を自転車で通ったら、
銀杏畑の道路脇に青い果実が沢山転がっているのを見つけた。すぐ脇の木を見上げると未だ果実が残っている。葉っぱはクルミっぽいが、仮果(カカ)(果実全体)の表面は梨地模様であり、先端は尖っていなくて丸みがあり、ゴルフボールより大きい。
オニグルミしか知らないから、これがクルミかどうか判断ができなかった。

一つ拾って家に持ち帰って、早速、チェック。
果肉を剥いたら大きなクルミっぽい核果(種の部分)が出てきた。
足で踏みつけたら簡単に半分に割れた。外見は間違いなくクルミだ。
仁(ニン、ジン)(可食部)をほじくり出して食してみたが、未熟だからクルミの食感はない。


カメラをもって現場に引き返した。
写真を撮っていたら、幸いなことに、地主の爺さんが銀杏の手入れに来ていて、ボクに気づいて声を掛けてきた。
「道路に枝がはみ出して覆いかぶさっていたから、枝打ちしたんだ」
「さっきもどこかの女性が通りかかって、落ちているのを貰って行っていいか?と言うもんだから、何するんだと訊いたら、油をとるんだ、と言っていたよ」、
「未だ熟してないから、そりゃダメだろうよ、と言ってやったが、油がそんなに採れるもんかね?」と訊いてきた。
「確かに油の含有量は高いけど、クルミが沢山いる話だね」と応えた。
話によれば、その女性は毎年木曽川遊歩道でオニグルミを拾っているらしいから、
クルミマニアなのだろう。
「ところでこれはなんという名前のクルミですか?」と訊ねたら、
「オレは名前は知らん」ときた。
何十年前に銀杏畑の片隅に植えた1本だけのクルミの木、名前なんて爺さんにはどうでもいいんだろう。

どんな名前か?気になったので、早速、ネットで検索。
我が国の栽培種としては西洋系のペルシャグルミと中国系のテウチグルミの自然交雑種だというシナノグルミが主力らしい。主産地は長野県東御市。
同市の道の駅・雷電くるみの里に、くるみの実物展示がしてあるという写真入りの紹介記事を見つけた。
どうやらシナノグルミに間違いなさそうだ。
あそこにあるあの木はシナノグルミの木。
散歩途中の観測ポイントがまた増えた。
思わぬ発見がボクにとっては大収穫。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

そのような「実」は今まで見たことがないな~。
貴兄は未知なることに遭遇すると、トコトン解明したい性質(たち)だが、ボクも貴兄ほどではないが、ハッキリさせないと、気がおさまらないほうだ。
先月拙宅の庭に花茎を伸ばし先端に多数のユリのようなムラサキ色の小花が5,6本咲いた。とてもきれい。昨年までまったく気がつかなかった。早速仏壇の供花に加えた。
花の名前が知りたい。ネットで検索するとどうやら
「ムラサキ君子欄」?のようだ。でも実物と照合しないと安心できない。そこで何かと多忙のなか、確認のため6/24農業センターに行った。
あった!あった! 表示は、アガパンサス(ムラサキクンシラン)ユリ科、(花期6~7月)とある。胸がす~とした。
その後、よく観察すると自宅周辺の畑の脇、住居の庭先などにあちこち咲きほこっている。
仏壇の供花が必要になり、草花に目を向けるようになった。 関心がないと「見れども、見えず」自宅周辺には、まだまだ知らない草花が一杯咲いているようだ。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん おお!そこまでやるか!貴兄もこだわりますねぇ。(笑)
仰る通り、見れども見せず、は誰しも同じ。確か、以前、家内が庭に植えていたような気がしますが、無関心だったので名前も知らず。
記憶力のいい貴兄のこと、これから花の名前がどんどん出てきますね。奥方も喜ばれていることでしょう。