2016年7月26日火曜日

1週間ぶりの散歩

遊歩道のオニグルミの実のつきがやや少ない感じがする。
去年もそうだった。クルミ拾いを期待する者には気に掛かる。


歩道に覆いかぶさるように続くクルミ林、そのうちの一本にぶら下げられている手作りの木製プレートに書かれているのは、何故か?五輪真弓の「恋人よ」である。
誰が何を意図してこの歌を選んだのか知らねども、雰囲気的には悪く無い。
読んでから、口ずさんで歩きはじめるひとがいた。

別の箇所には、かの有名なレイチェル・カーソンの「沈黙の春」の中から、「どれほど高度な文明を誇ろうと、生物に対して冷酷なふるまいをすれば、必ずや自らを損ない、文明国と呼ばれる権利を失う」という名言を書いたプレートもある。「沈黙の春」は池上彰が「世界を変えた10冊の本」という本の中に入れていることを、つい先日知った。このプレートを作った人のインテリジェンスの高さを想像させてくれる。

そうかと思えば、使い古した雨戸に「承久の乱」の解説を書いたものもある。その先の木曽川の浅瀬を渡る兵たちを思い浮かべるのも悪くない。

これらはすべて、地元のボランティアが作ったもの。官製にはない匂いを感じさせる良さがある。

ということで、昨日は、暑さで休んでいた散歩を1週間ぶりに楽しんだ。

明けて今日、久し振りに本格的な雨。短パンでは涼しすぎる。体が楽だ。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

ずいぶん立派な鬼胡桃の並木道が整備されていますね。成熟期を迎えると拾うために人が集まってくるのはよく分る。
ボランティアの作成した看板、内容はボクにとって初耳なものが多いが、書いた人の知的な雰囲気が伝わってくる。看板の大きさが同じでないようだが、バランスよく景観にフィットするように配慮さているのだろうか。
もし許されるならば、ボクはこのような俳句を書いた看板を加えたい。もとより以前から知っていたのでなく、急きょネットで調べた俳句だ。
見た人は「教養がにじみ出た人が周辺を散策している」と思わないかなあ~(笑)。

 晴れた日の 胡桃落つる音と知る   中村汀女
 胡桃割り 呉るる女に幸あれと    高浜虚子














ター さんのコメント...

>忠ちゃん 看板や表示物はてんでバラバラです。誰かが思いつきで作ったものを勝手に、好きなところに取り付けたリ置いたりした感じです。
おそらく地元のボランティア団体がワイワイガヤガヤやりながら取り付けたのでしょう。そう云う雰囲気が感じられるのがまた良いわけです。
貴兄の選んだ俳句2句、流木に字句を刻みこんでそれとなくクルミの木に添えたらいいかもしれませんねぇ。でも、クルミの殆どはブッシュのなかに落ちるから、音がしないし、オニグルミは固くて割るのに大変だから、句のような雰囲気には程遠いような、そんな感じがしないでもない。現場にフィットさせるのは簡単ではなさそうですよ。
なお、俳句なら地元の人が読んだ句を掲示していますから、そんなところに忍ばせる手もありますね。