2016年8月10日水曜日

避暑の穴籠り

連日の猛暑でクーラーを効かせた狭い食堂兼居間に家内と二人で穴籠りが続く。
2Fのパソコン部屋はクーラーなしでは暑くて居られない。だからといって昼日中にクーラー
2台を使うほどの贅沢はできない。したがって、デスクトップPCから遠ざかった。
代わりに、穴籠り中はもっぱらタブレットを弄ぶ。
でも、これがいけない。
数独などに長時間集中したせいなのか?また頚椎症らしい症状が出てきた。
仕方がないので、テレビと新聞と読書で、外の猛暑を避けるしかなし。

昨日の新聞はその前日の天皇の生前退位の玉画放送がトップニュース。
玉画なんて言っては不敬に当たるかもしれないが、終戦の時のラジオ放送を玉音放送と言ったから、ボクなりに表現すればこうなる。
天皇のお気持ちがわかるだけに、国民こぞってなんとかしなきゃならないと思った。

テレビはオリッピック男子体操総合優勝のビッグニュース。
予選成績が悪かっただけに、優勝に日本中が湧いた。
イチローの3000本安打達成の偉業ニュースが小さくみえた。
中日の谷繁監督休養ニュースはもはやゴミみたいなもの。監督に責任をおっかぶせる球団トップに呆れた。

穴籠り状態になってから唯一外出したのが図書館。それも、暑いから車で行けと家内が言い、それを何の抵抗もなく受け入れた不甲斐なさ。
最近、もっぱら読んでいるのは池上彰と東野圭吾。
前者は分かりやすい為になる本が多いし、後者は数いるミステリー作家のなかでは面白い作品が多いと思う。

昨日は息子が胆のうの腹腔鏡手術を受けた。
ボクが3回手術した時は毎回駆けつけてくれたので、今回はそのお返しという意味合いもあって、見舞いに行くつもりだったのだが、頚椎症と猛暑に見舞いを断念した。
ドレンホースが取れれば退院出来るというから、それまで数日間で済みそう。
3㌢大の胆石が出てきたほかは、病理検査待ち。

家の外では炎天下で下水道関連で雨水管のマンホール設置工事が行われている。
猛暑のなか、直射日光を浴びながら工事を行う工事人たちの体力の強靭さを思う。
それにしてもなぜ皆黒っぽい作業着なんだろう?白だと汚れが目立つ、という理由なんだろうか?とつまらないことを思ったりして。

長崎原爆の日も昨日たった。
71年前の広島、長崎の原爆と玉音放送に続くあのころの暑かった記憶が蘇った。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

きっぱりと名古屋にも夏が来た・・・。
いままで名古屋らしくない涼しい毎日だったが、これから猛暑の本番ですね。
ボクもこの2,3日、エアコンの効いた部屋にじっと穴籠り状態で過ごす。
天皇の生前退位、オリンピック体操優勝、谷繁監督休養ニュースなどの報道に接し「ああ、そう!」と思うだけで、あまり日々のことに感動しなくなってきた。
TV、ラジオは、連日オリンピックと高校野球ばかり。感動場面を1回再放送で見ればそれで充分。ぼくは本を読まないし、暇つぶしには。斉藤孝著「声に出し読みたい日本語」をぱらぱら見ている。
石川啄木の
不来方(こずかた)の
お城の草に寝ころびて
空に吸われし十五のこころ

多感な少年時代を思い起こし好きな歌だ。
この不来方のお城とは、初めて訪れたお城?と勝手に解釈していたが、啄木が通った学校近くの盛岡城址と分り、こんなことに感動する気持ちは残っている。
冒頭の「きっぱりと」という言葉は
高村光太郎の名言名句

冬が来た
きっぱりと冬が来た
八ツ手の白い花も消え
いちょうの木も箒になった
きりきりともみ込むような冬が来た・・・・・・。

冬は凛として寒さや厳しさをともなって厳然としてやってくる。「人生における困難な時期」という意味あいも含んでいる。
冬に「きっぱり」は、ふさわしい表現だが、夏が「きっぱり」といってもフィットしないですね。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん 盛岡に3年住みました。娘が卒業した高校が宮澤賢治や石川啄木が通った学校です。ですから啄木の「不来方の・・」歌碑がある場所もよく知っています。いま思い出しても啄木の歌で知っているのは多いですね。ぼくらの中学生の時の教科書に載っていたのが「やわらかに柳あおめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」。その歌碑が旧渋民村にある啄木記念館の駐車場の北上川河畔近くに建っています。ドナルド・キーンの「石川啄木」という最近の本を読むと分かることですが、英語などはとんでもないほどの語学力があったようです。一方では女遊びはするは金銭に疎いはで、人間としてはどうかと思うところもあります。天才とはそういうものかもしれません。
高村光太郎といえば最後は岩手県の北上の辺鄙な田舎に隠棲しましたね。その小屋が高村記念館として残っています。花巻には宮沢賢治記念館もあります。
貴兄のような文学に強い方には岩手はいいところですよ。お勧めです。