2012年5月18日金曜日

対照的な二人の医師


ボクの身近なところに二人の医師がいた。
一人は、ボクが現役を引退して直ぐの頃、お世話になった町内の皮膚科クリニックの先生。
何10年に亘って足の爪全部に巣食っていたボクの水虫を退治して呉れた。
半年くらい前に気がついてみたら、そのクリニックが綺麗に更地になっていた。
その後、近くの大邸宅の庭にいる元気な先生の姿を見かけたし、
先日も、ボクと同じ眼科クリニックで、一人の患者として受診されているところにも遭遇した。
まだ老け込んでいないから70才前だろうか?
この皮膚科の先生、何故クリニックをたたんだのだろうか?訝っていたのだが・・・。
情報通の家内の友達が調べて呉れたところによると、
先生の息子が内科医になったが、内科激戦区の土地柄だから、親父の跡で開業したくないと言ったとか。だから、親父は世の中の定年制を見習ってあっさり廃業し、元気なうちに自分の趣味の道を歩くことにした・・・、のだそうだ。

これとは対照的なもう一人の医師。
先日、N病院で定期検診を受けたとき、待合室で見た担当医のディスプレー表示に、
大学でクラスメートだったY君の名前を見つけてびっくりした。
彼は、以前に年賀状で、国立病院を務め上げて引退したと書いて来たから、
てっきり現役を引退したものとばかりに思っていたのだ。
彼はボクと同じ研究室で卒業論文を書き、一緒に卒業したのだが、
その後、別の国立大学の医学部に入り直して、医師になったという努力家であった。
数年前に奥さんに先立たれている。
その彼がまだ現役の医者をやっている。
よく頑張っているな~ぁ!と云うのが、率直なボクの感想である。

開業医と勤務医では、自分の老後感覚がちがうのかな?と思わないでもないが、
ひとはそれぞれ自分の生き方があるから、二人を比較してとやかくいうつもりはない。
老後を悔いなく過ごされれば、それでいい。
珍しかったので、ここに書き留めて置く。

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