2021年5月18日火曜日

不思議な贈り物と便りに思うこと

中学時代の同級生HYさんから、5日前に、新茶の包が届いた。
なかには川根茶が、高級品と普段飲み用とが合わせて5本入っていた。
彼は川根茶の主産地近くに住んでいる。
彼と親交があるわけではないので、突然の贈り物に驚いた。
彼とは4年前のクラス会で最後に会ったままだから、
真意は何だろうか?と測りかねた。
即、電話を入れたが、彼はまだ勤務中だった。勤務が終えた頃、再度電話した。
彼は28年間自営業を営んでいたが、時代の波に押されて廃業し、
タクシー会社の運転士になって28年になり、今も現役だという。
お礼のあと、素直に、突然の贈り物に驚いた旨伝えたが、
彼には特別な理由がある訳でなく、
ただ「お茶をよく飲む人はがんにならないというからどんどん飲んでくれ」
というだけだった。その他に特別な理由はないと言った。
「コロナで今は会えないから、収ったら、またクラス会で会おう」という。
まだ、幹事を引き受けてくれるつもりのようだ。
地元に残った連中には幹事を引き受けるひとはいないから、
彼は奇特な人といえる。
ふる里は遠くに在りて想うもの、
もしかしてこのお茶は彼の望郷の証なのかも知れない。
彼は絆を求めたかも?
そう思うことにしよう。

絆と云えば昨日届いたハガキも、そうかも知れない。
現役時代に一緒に働いたOTさんからのハガキ。
元気通信2021-1と銘打った近況報告である。
定年退職後にバス会社の東京発深夜便の添乗員になって10年余勤めたが、
コロナで休業を期に解雇された。
しかし、すぐ次の仕事が見つかったとので、まだがんばりますという。
80歳近くのはずなのに、断酒までして現役を続けようというのだから、
見上げたものである。
彼とはずっと年賀状だけの繋がりだったが、
2年前にボクの方から年賀状をやめることにしたので、
そこで消息が絶えた。
だから、こんな形で交信を求めてきたのだろうか?
ボクだけに出した手紙ではないと思うが、
彼もまた絆を大切に思っているひとなのだろう。
早速返事を書いた。

2 件のコメント :

匿名 さんのコメント...

疎遠になっていく友人、知人から再び連絡があるのは、やはり貴兄の人徳なのでしよう。
ボクの友人、知人は毎年年賀状のやり取りも激減した。もう交流することもないであろう。
いまは、施設の気があう仲間と親しくするだけ。そのうち二人は急死した。
一期一会それで終わり。葬儀に参列することもなく淋しい限りです。

ター さんのコメント...

>忠ちゃん だんだん疎遠になるのが自然だと思うのですが、元気な人ほど絆を求めるのでしょうかねぇ?施設で亡くなったお二人さんはPPKということになりますね。ご本人はそれでよかったのでしょうが、残された方は寂しいですね。お察しいたします。