2013年4月12日金曜日

高遠のさくら見物

昨日はバスツアーで高遠さくら見物。
中央道に乗って直ぐ、芽吹きの緑とミツバツツジの紫がかったピンクの色が出迎えた。
山笑う如し。
恵那山トンネルを抜け伊那谷に入りしばらくすると、昨夜の新しい雪でお化粧した仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳などの峰々が青空のもとに輝くのが見えた。
更に進めば左手奥に鋸岳、甲斐駒ヶ岳が見え、右手奥に目を転ずれば荒川岳も。
進行向かって左側の中央アルプスにはガスが掛かり、宝剣岳の千畳敷カールは雲の中。

心配された道路混雑もなく、12時過ぎにバスは高遠城址公園グランドゲートの駐車場に入った。
満開の翌日なれども、平日とあって花見客が比較的少ない、とはバスガイドの話。
桜の種類はタカトオコヒガンサクラ。
ソメイヨシノに比べれば花つきが少なく、ややピンクが濃い。
左程広くもない城址公園内は満開のさくらが天を覆う。
写真でよく見る高遠さくらは上空から撮ったものだが、なるほど、上空から見なければ高遠さくらの良さがわからないかもしれない。10分4000円のヘリコプター遊覧もあるが、上空に爆音を聞かなかった。
地表は酒より団子とばかりに弁当などを広げる人、そぞろ歩きの人、カメラを構える人が公園の内外を埋め尽くすが、ブルーシートを敷いて円陣を組み、飲めや歌えと騒ぐ連中はいない。
ほとんどが遠来の客とあって時間に限りがあるから、程々に楽しんで帰る。
我々も2時間半の滞留時間を持て余ました。


率直な感想を云えば、話の種に一度観ておけばいい、という程度の観光名所ということ。
大渋滞の中を遠路駆けつける程のさくらでもない。
帰りの伊那路は時折吹きつける横殴りの雪のなか。
尾張路に入ったら、雲間に夕日が見えた。
真冬に戻ったような冷え込みの中の花見だった。

このバスツアー、足、顎つきで、しかも知識の豊富なベテランバスガイドが付いたから、5,680円は安い。参加者はほぼ満席の45人というのが人気の証。
初めての日帰りバスツアーだったが、こういう行楽も、たまには良いかも知れない。



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