2014年7月12日土曜日

薬剤起因性腸炎

家内が薬剤起因性腸炎に罹った。
昨日病院で診察してもらい、便の検査が出る来週月曜日にはっきりした病名がつくが、
発症の経緯や症状、腹部CTの結果からほぼ間違いないだろう。

原因はピロリ菌治療薬を飲んだため。
3ヶ月前のピロリ菌治療で菌が消えなかったので、今回、2回目の治療に入り、薬を5日半飲んだところで、頻発の下痢と血便と腹痛に見舞われた。これが3日前の夜のこと。
翌日、午前中様子を見ていたが、症状が収まらないので、受診を決断した。
しかし、掛かっているクリニックが午後休診、では近くの病院へと思ったが、これも新患受付は午前中だけ。結局、その日は受診できず、一日中症状も治まらず、不眠状態で過ごすはめになった。
翌々日の昨日、クリニックか?病院か?で迷った挙句、やや遠くの評判の良い市民病院を選んで受診した。
病院の受付の事務職員は、原則、治療中のクリニックで診てもらえと言ったが、そこを押し切った。
受診が終わって、実感したのは、この病院に来て正解だった、ということ。
クリニックでは便の検査は勿論、腹部CT検査も出来なかっただろうし、入院もできなかっただろう。
土曜と日曜日の2日間は水分と糖分の補給だけに留めてもらうが、入院するかどうか?と問われた。
入院して何をするかと問えば、点滴だけだとう。
それなら入院しないで自宅でスポーツドリンクを飲みます、と決めた。
ポカリスエット1.5リットルが1日分。土、日曜日の2日間で口に出来るのはこれと、お茶くらい。

ピロリ菌治療薬を飲んで腸内細菌が死滅し、そこに忍び込んだ薬剤耐性菌が繁殖して、腸の炎症を起こしたというのが推定されるメカニズムなのだが、抗生物質を飲んで起きた病気だから治療に抗生物質は使えない。治療は絶食のみ。それでは体が参っちゃうので、水分とカロリー補給だけは行うのだそうだ。
CT検査で、横行結腸に炎症が見られ、上行結腸、下行結腸には炎症なしということも判った。

今日現在、絶食のお陰で家内の症状も治まって来ている。
適切な診断を受けて精神的に安定したことも影響しているのではないかと思う。
大病院の受診のために支払う特別料金は安心安全のためなら止むを得ないと思うけれども、
これが最大1万円まで値上げするという話が決まると、困るなあぁ・・・。
外科・胃腸科の看板を掲げるクリニックの主たる専門は外科のはず。こういう医者より内科・胃腸科を選んだほうがよかったかな?と思ったり・・・。
かかりつけ医を持てというけれど、信頼できる医者選びは簡単なことじゃないよ・・・。
あれこれ、そんなことを考える余裕も出て来た。

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