2015年9月20日日曜日

安全保障関連法の強行採決

一昨日の9月19日の未明、参議院本会議にて安全保障関連法案が与党の強行採決により可決した。憲法第9条と99条に違反しているという憲法学者やその道の専門家をはじめとする多くの国民の声を無視して。
我が国が戦争放棄から戦争のできる国に180度転換した歴史的瞬間といえる。

海洋進出を強引に進める中国や、核攻撃をちらつかせながら瀬戸際外交を続ける北朝鮮の存在感が高めまるなかで、我が国の存亡に関わる事態が招来しても今の専守防衛では対応できないというのであれば、正々堂々と憲法改正を先に行うのが筋である。しかし、与党は憲法改正なんてとても出来ない、待っていられないと思っているから、こんな姑息な論法で強行突破しようとしたに違いない。

自民党が先の衆議院選挙で安全保障問題を論点に挙げていれば、国民の理解度は今よりはましだったのではないか?と思う。でも、自民党はそれさえも避けて来た。
そして、選挙に大勝したところで化けの皮を脱いだという訳である。
民主党は先にマニフェストの御旗を掲げて政権を取ったが、マニフェストが嘘八百とバレて政権を失った。国民をだましたという点では自民党はそれよりも質が悪い。アベノミクスで国民の目をくらまし、政権を取ったとたんに衣の下に隠していた剣(権力)を大きく掲げたのである。その剣で国民を黙らせようとしている。

次の参議院選挙では国民はどう判断するか?選挙が待ち遠しくなった。
でも、民主党はもう信頼できないし、その他の与党や野党も然りだから、支持するところが無くなってしまった訳だ。もう、白紙投票か投票先を鉛筆を転がして決める道しかない。
国民が力を発揮できる唯一の手段の選挙権さえ無力化するなんて、えらいこっちゃ!

以上、看過できない歴史的出来事として日記に書きとどめておく。

2 件のコメント :

忠ちゃん さんのコメント...

ボクは自宅にいるとき、予算委員会中継を目一杯、観たり、聴いたりしていた。ああ言えばこう言う。こう言えばああ言う。野党の質問に対して、答弁に困るだろうなあ・・。どう答弁するのかと見守っていると、論点をうまくぼかして説明する。ちょっと目には、ナルホド、ナルホドと思ってしまう。その答弁に対して質問者が問題点を追求すると、これまたナルホド、ナルホドと思う。その繰り返し。さすが政治家だ。弁舌のテクニックがとても勉強になる。いまさら勉強の必要もないが・・・。
ボクが現役時代、中間管理職として30人の職場を統括していたときのこと、上からの指示にしたがい、職場に過酷な労働をお願いする場合が発生する。(例えば通常は最高2週連続休日出勤だが、在庫商品不足になり、急きょ3週連続出勤)。他の100人職場は了承している。
職場メンバーと何回も集まり、その必要性を説明する。場合によっては了承する為の職場からの希望条件も受け入れる。それが事後になって職場の希望が成就できなくなり、不満が発生する。その時ボクは安倍さんのように忸怩たる思いで、顔色もかえず当方の整合性を説明し納得してもらう。いっときぼくは職場から「うそつき忠太」というあだ名をもらった。
これをいまの政治に例えれば、さしずめ上はアメリカ。ボクは与党の安倍さん。職場は野党と言うことになる。
そんなことを思い出しながら、説明のテクニックを見守った。
安保関連法の感想は、貴兄とほぼ同じです。内閣支持率は低下したが、自民の支持率はそれほど低下していない。現状では、野党がだらしないからであろう。
来年の参議院選挙に向けて、当面のカンフル剤を注入して景気対策に走るのだろう。
自民党は、株価が上がり、景気をよくすれば安保関連法による支持率低下は防げると見ている。







ター さんのコメント...

>忠ちゃん ボクは弁論が不得意中の不得意です。だからああ言えばこう言う人を凄いなあと思う。しゃべれる能力という点はです。でも人間としては信頼していない。必ず裏があると読むからです。政治家は皆そんな人種に見えてしまいます。
現役時代は組合との折衝に随分苦労しました。弁舌が苦手でしたからね。生産体制の変更は、おそらく貴兄の業界よりも多かったと思いますよ。何しろ、品種当たりの生産規模が小さかったからね。合理化、合理化で、随分多くの人を転勤させました。今思うと、弁舌よりも誠意と熱意でしたね、説得力は。