2011年4月15日金曜日

自治会脱退願


隣家の主人は現自治会長さんである。
散歩の出かけに顔を合わせたら擦り寄ってきて、こっそり愚痴をこぼした。
「Yさんが自治会の脱会願いを紙に書いて出してきたから、お説教して引きとってもらった」と。
Yさんは自治会で我が家と同じ班員であり、回覧板を回す隣組の一員である。
自宅を建てて引っ越して来た当初から、近所付き合いを拒んできたようなところがある。
40歳代で、子供もいない。


Yさんが脱会したいという表向きの理由は、「会費が惜しいからじゃない。宗教行事が多すぎる」ということらしい。
確かに、当自治会活動は宗教がらみの行事が多い。
氏神神社の春秋の例大祭だ、津島神社や御嶽山例祭だ、さらには秋葉講の例祭だ、と言った行事を例年粛々と執り行う。
だから他所からこの集落に移り住んだひとは先ず、その古さに驚き、鬱陶しく思う。
しかし、ほとんどの人は、そう思いながらも、「郷においては郷に従え」の譬えのとおり、宗教行事であっても単なる伝統行事だと割りきって、付き合いをして来たのだ。
この種の伝統行事については、誰しもが「止めて欲しいけど自分の代では言い出せない」、のではないだろうか。
伝統行事とは往々にしてそういうものだろう。
Yさんもそのように考えてくれればいいのだが・・・。

自治会長さんには「ご苦労様でしたねぇ」と申し上げて、労った。

写真は 咲き出したフジ と 桜の花模様

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