2011年6月15日水曜日

面白い通夜

義兄の嫁の通夜・告別式を終えた。
義母、義父の葬式と同じ曹洞宗の寺院により執り行なわれた。
総本山を福井の永平寺とする寺院の住職は代替わりして16代目になっていた。
お経は聴く者に分かりやすい。
どうやら、開祖道元禅師の説いた正法眼蔵の一部を抑揚を付けて読んでいるのではないのかな?と素人ながらに思った。

通夜で、読経を終えた住職はやおらマイクをもって参会者に説教を始めた。
戒名とはお釈迦様の弟子としての名前であり、通夜でその戒名を授け、
告別式の当日に弟子として剃髪するカミソリの義があり、弟子としての心得をさとして旅立たせるのである・・・・云々と、
通夜・告別式の意義を滔々と説明をしたのだ。
何が何だか訳の分からないお経を、早く終わってくれないかなぁ~と思って待つよりは、
こうした意義を知っていたほうが、退屈がしのげるでしょう・・・と言わぬばかりであった。
これにはびっくりした。
めったに無いことだがコンサートで奏者が演目を懇切に解説するが如きであった。
先代の住職の説教も長かったが、この住職もまたお説教好きらしい。
通夜を面白いと表現すると顰蹙を買うかも知れないが、こうしたカラッとした雰囲気を醸す演出も、現代風でいいのかも知れない。

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